2022年6月初旬、平日のお昼、気温25℃。
ADO16にモールトンを2台積んで、まずはMoku2+4本店から拠点となる京都市右京区にある「道の駅・ウッディ京北」を目指します。
桂川沿いの嵐山を抜け、周山街道(R162)で40分ほどでウッディ京北に到着します。
昼食はこのウッディ京北で調達していきます。
保冷剤もたくさん用意して、居心地の良さそうな場所を見つけてのんびりお昼ご飯を楽しむ計画です。
今回は、前回走った京北町のルートとはまた別のルートで30km程度の予定。
ご飯、おやつ、飲み物をリアバッグに目一杯詰め込んで12:45頃にピクニック・サイクリングがスタート。
序盤はしばらく前回と同じルートを走ります。
前回同様、スタートから10分ほどで短い上り坂が現れます。
体がまだ自転車に馴染んでいないけれどもスピードを保ってなんとか上り切ります。
水分補給したら体がスッと軽くなりました。
そのまま一本道を下っていくと、細い山間の道から緑豊かな里山に繋がります。
少し走ると「三輪神社」です。
二度目ですが、今回も吸い込まれるように参拝します。
はじめて訪れた時は、シンプル過ぎる厳かな神社に圧倒されて撮影することができなかったんですが、今回はしっかり撮影させてもらいました。
鳥居前にある手水舎。
拝殿もない質素な佇まいの神社ですが、
山から水を引いていると思われる手水舎があります。
鳥居の先へ進むと背の高い木々に囲まれた朱塗りの玉垣が見えてきます。
その中央に伸びる細長い杉の木が三輪神社のご神木です。
際立って華奢なこの木がなぜご神木と祀られているのか、不思議がいっぱいです。
ここから前回と違うルートに入ります。
可愛らしいお地蔵さん。
雰囲気のあるバスの停留所。
16%のヤバイ坂現る。
ピクニック・サイクリングの予定だったはずが、想像していたより大きな坂でした。
気を抜いたらひっくり返りそうになる坂です。
島根半島をサイクリングした時も結構な上り坂に見舞われましたが、
途中緩い坂もあったり撮影スポットで休憩ができたりして、
しんどいながらも楽しめましたが、今回はただただ山を上っていく感じ。
でも道路がめちゃめちゃ綺麗で走りやすい。
同じような山が遠くに見えるだけで、谷や麓が全く見えないので、
どこまで上ってきたのか実感できない...。
まだまだ坂は続きそうな雰囲気で、曲がっても曲がっても同じような斜度の坂が現れるので気が滅入って自転車を押しました。
降りた途端、後ろに積んでいる荷物の重さにびっくり。
ぐぐ〜っと後ろに引っ張られました。降りたはいいけど押すのも大変。
ピクニック・サイクリングの予定だったので調子に乗って色々積んでいたことを後悔。
それと同時にこんなにたくさんの荷物を積んで走っていたのかと、
降りたことでその重量に気付かされました。
荷物が重くて押すのが辛くなってきたので、
少しでも勾配が緩くなったら走ろうと曲がる度に気持ちの準備をしていたんですが、
それがなかなか現れなかったので、決心してモールトンに跨りました。
フロントに大きく重心をかけないと荷物でひっくり返りそうになると思い、
せ~ので飛び乗ったら勢いがつき過ぎてフロントライトが外れ落ち、
コロコロコロ~と地面を転がり始めたので慌てて靴でキャッチ。助かった。
走り出したら降りて押すより断然楽でした。
後ろから引っ張られる感じも乗ってしまえばさほど感じません。
押して運んでいた時の重量感と比べたら雲泥の差です。
ホント不思議。モールトンに感謝。
ここ最近、フロントパニア&パニアバッグで走るスタイルが多かったんですが、この日は久しぶりにリアバッグだけで走りました。
やはり急坂の場合は、フロントパニアの方が重量バランスが前になる分、楽なんだろうなと感じました。
今回のことで、ゆっくりでも降りずになるべく上り切りたいと思うようになったのでトリプルギアにしたい願望が…。気づくと、あれこれ対策案が浮かんできます。
途中、沢蟹を発見。
カメラを向けたら端に逃げてしまいましたが、小さい赤い二本の爪が見えてます。
さっきの峠を少し下ったらまたすぐに上り坂が。休む暇もなく次の坂...萎える。
ここから急に道路の環境も変わりました。
これまでの道はかなり整備の行き届いた綺麗な道でしたが、ここは陽も入らず落枝や落石が転がっていて、上りながらそれらを避けるテクニックがないので自転車を降りました。
えっちらおっちら。本日3本目の峠です。
上り切ったところで南丹市の標識。
ここからやっと本格的に下っていきそうな雰囲気。
めちゃめちゃ綺麗な林道が出てきました。
さっきまでのしんどさも吹き飛びます。
陽が差したり隠れたり。
同じ山の中でも表情がどんどん変わっていくのでワクワクします。
このまま中世木地区の集落を延々と下って日吉ダムへ向かいます。
坂を下りきった正面に「道の駅・スプリングひよし」が出てきます。
道の駅・スプリングひよしは、天然温泉、レストラン、地元野菜の直売所、キャンプ施設など自然の中の複合リゾートで、週末はキャンプ利用者で賑わう人気の施設です。
トイレ休憩だけして、もう少し先に進みます。
天若湖(あまわかこ)の展望所。
日吉ダムとともに誕生した湖です。
眺めが良いのでここでお昼ご飯を食べます。
保冷剤をいっぱい詰め込んできたので暑さ対策万全です。
ウッディ京北のお弁当は販売数が少ないので平日でも13:00を過ぎると選べるほど残っていませんが、今日はお目当てのお弁当が買えました。
ウッディ京北の周山街道弁当シリーズ「お稲荷さんとちらし寿司」。
小ぶりの量にほんのり効いたお酢の酸味が疲れた体に丁度いいです。
デザートのおはぎ。
小一時間ほどまったりと過ごして天若湖の展望所を後にします。
「道の駅・スプリングひよし」を背に、ダムの左側のルートを走ります。
眺望も最高です。
橋を渡ってすぐのところに「崖崩れのため通行止め」の看板が。
面白そうなコースだと期待していただけに残念、引き返します。
先ほどお昼休憩した天若湖の展望所には、両ルートを跨ぐ橋が架かっているので、
そこまで戻ってもう一方の右ルート(府道50号)へ移動します。
ダイナミックな日吉ダムの景観が続きます。
しばらくそのまま右ルート(府道50号)を走っていくと、途中に左ルートに繋がる細い道が現れます。ダメ元で左折してみたところ、通行止めの影響もなく、本来走りたかった左ルートに合流できました。
「ひよし・ゆめのかけはし」という橋を渡り南下していきます。
この左側ルートの景色がめちゃくちゃ綺麗でした。
すぐ向こうに見えていた対岸の右ルート(府道50号)にはクルマやバイクの行き交う様子がちょこちょこ見られましたが、左ルートは一台もクルマが通らなかったので景色を存分に味わえて、とても気持ちが良かったです。
後日、気になって右ルート(府道50号)をクルマで走ってみたんですが、
次に出てくる世木ダムの景色も全然違って見えたので、通行止めで一部走れない箇所があったとしても、途中からでも断然「左ルート」をオススメします。
日吉ダムの端っこにある世木(せぎ)ダム。
日吉ダムが完成したことでその大半が水没したとのことですが、
方式を変え発電用の取水ダムとして現在も稼働している珍しいダムとのこと。
ちょうど放水しているタイミングに出会しました。ツイてます。
世木ダムのナイスビュースポットです。
世木ダムから少し先に進むと、右ルートの府道50号と合流します。
そこから道が二手に分かれていて、直進するか、左折するかで少し悩みました。
クルマはどれも直進するので安心の直進を選べば間違いないだろうと思う反面、左ルートがめちゃめちゃ気になります。
左ルートの少し先にあるGoogleマップ上の灰色に塗られた道が何なのか分からない。
とりあえず左折したものの、これより先の道が走れる道なのかどうか判断が付けられず、引き返せる範囲で立ち止まっていたところに一台の軽トラが勢いよくビューンと走っていったので、軽トラだからきっと地元の方に違いない!この先は一本道だから走れる道だ!と判断してそのまま進みました。
Googleマップの灰色の道はトンネルでした。それもめちゃめちゃ綺麗なトンネル。
冒険、青春って感じです。
見慣れた桂川堤防に出てきました。
ここから穏やかな里山の風景が楽しめる”宇津地区”を走って、スタート地点の道の駅・ウッディ京北まで戻ります。
ゴールしてからウッディ京北の名物ソフトクリームが食べたかったんですが、16:00で閉まるので間に合わず大人しく帰路に着きました。
走行距離:約40km 走行時間:約5時間
40kmの割には走りごたえのあるコースでした。
正直ピクニック・サイクリングとは言い難かったです。
私にとっては結構厳しいコースでしたが、上り終えた後の景色が最高なのでまた走りたくなります。
コースを考えていた時に、そこそこ大きめの坂があるなぁ〜と思いながら設定していましたが、そこでリアルな標高を確認してしまったら走る気が失せるので、いつものように下調べはそこそこに「走れそうな道があるから気になる」を優先したんですが、設定した道が主要道路でない分、気分の晴れる景色がたくさん見られたので楽しかったです。
気分転換にもってこいの京北町と南丹市。食べ物も美味しくて景色も抜群。
モールトンのゆったりした速度が丁度良いですね。
他にもルートがあるはずなのでもっともっと発掘していきたいです。
今回はこの2台、この装備で走りました。
モスキートハンドル仕様のNew Series 初期型には、DayキャリアにDayバッグ、
AM-20 Mk1には、無理やり装着したBSMのリアレザーバッグ(廃番品)。
走行ルートはこんな感じ。
今回は無料のルート作成アプリ”Ride with GPS”で作成して、GARMINに読み込みました。
GARMINの場合は一度パソコンを経由する必要がありますが、
スマートフォンならRide with GPSの専用アプリを使えば直接連動もできます。