2022-07-05

神々のふるさと山陰地方へ日帰り輪行(島根半島)



神々のふるさと山陰地方へ日帰り輪行(島根半島)


5月ゴールデンウィーク明けの平日に

島根県の最東端にある美保関灯台と島根半島の港町を巡りました。

スケジュールはこんな感じ。


京都駅→岡山駅(山陽新幹線)

岡山駅→米子駅(JR山陰本線)

米子駅→境港海浜公園(タクシー)

11時30分頃~ サイクリング開始


米子駅 → 境港 → 美保神社 → 美保関灯台 → 雲津港(くもづ) 

→ 諸喰港(もろくい) → 七類港(しちるい) → 米子駅 


後半はひたすら上って下りてのコースです。





5時50分 Moku2+4本店を出発。

6時07分 京都駅到着。

6時37分 みどりの窓口で切符を購入。

6時55分 京都駅発 新幹線の始発に乗車。


新幹線の八条口改札付近でモールトンを収納します。

約30分弱で2台のモールトンを輪行袋に収納できました。

始発でしたが自由席はほぼ満席。

岡山駅までは1時間ほどです。




7時55分 新幹線 岡山駅着。

8時05分 岡山発 特急やくも 乗車。


岡山駅から特急「やくも」の乗り継ぎ時間は約10分。

案内板を確認している余裕もないので駅員さんに乗り継ぎホームを尋ねて急いで移動します。


すでに到着していた特急やくも。

2022年3月19日で50周年を迎えたそうです。

列車に詳しくありませんが、そんな私でも"やくも”はトキメキました。

国鉄型特急列車の凛々しい風格が漂っています。

2024年には新型車両が投入されるそうなので、国鉄型やくもに乗れるのもあと少し。

こんなふうに列車を楽しむのも輪行の醍醐味ですね。

これから2時間列車に揺られます。




画像左) "やくも”でも最後尾のスペースが空いていたので2台置けました。


画像右) 手ぶれがひどい「ゆったりやくも」。めっちゃキュート。


「ゆったりやくも」といわれるだけあって、座席もゆったりと過ごしやすく、

車窓からの中国山地の景色も最高です。川沿いの自然豊かな眺めは飽きません。

鳥取県の名峰「大山」近くを通る時には案内放送も流れ、どこか懐かしくほっこりしました。途中どこかの停車駅で「リバイバルやくも」を見かけたんですが写真に収められず。残念。




1015分 米子駅に到着。


ゲゲゲの鬼太郎の作者、水木しげるさんの出身地です。

階段には鼠男、境線の案内看板には目玉おやじとファンの心をくすぐるユニークな細工が。


いくつか考えていたプランとして、ここ米子駅から境港駅まで鬼太郎列車で乗り継ぐことも考えていましたが、発車まで1時間ほど待機しなければならず、今回は日帰り輪行を目指していることから諦めてタクシーを選びました。

が、ここでお弁当を食べながら待つことも出来たなぁと後で気が付きました。

そんな過ごし方も楽しそう。


お知らせ:

現在の米子駅は2023年春まで仮駅舎で営業されていて、

駅弁など購入できるお店は駅構内にはありませんのでご注意ください。




タクシーでワープ


米子駅前にはタクシー乗り場もあるので便利です。

荷台が広いUD(ユニバーサルデザイン)タクシーも待機しているので自転車を乗せる時はUDタクシーがおすすめですよ。

今回はあいにくUDタクシーが出払っていて普通車両になりましたが、これから向かうコースについても色々アドバイスを頂けたので、タクシーで移動するのも選択肢としてアリだなと思いました。トランクに2台乗せることも出来るんですが、今回は膝の上に一台乗せました。




運転手さんに、鳥取と島根の県境に架かる「境水道大橋(さかい すいどう おおはし)」を渡る前で降りた方がいいか、渡ってから降りた方がいいか相談したところ、境水道大橋は傾斜もキツくて、歩道も狭すぎるので走りにくいとのことでしたが、せっかくなので橋の手前、境港海浜公園付近のコンビニで降ろしてもらって、コンビニの駐車場でモールトンを組み立てました。




天気予報では気温19℃前後で曇りの予報でしたが、実際は15℃で肌寒く小雨もパラつきだしました。

運転手さんから橋を渡ったらコンビニも飲食店もほとんどないと聞いていたので、コンビニのおにぎりを一つ食べて腹ごしらえ。お昼前でしたが空も薄暗い上に、初めて走る地域なので安全のためテールライトを照らしながら走ります。



鳥取県と島根県の県境です。

境水道大橋は確かに傾斜もキツかったんですが、無理に追い越していくクルマもなく安全に渡れました。(一箇所、橋の連結部分でタイヤが挟まるぐらいの溝があったので、安全の為そこだけは自転車を押しました。時々こういった橋に出くわしますが、転倒する可能性があるので注意が必要です。特に下りは危険です。)




境水道大橋の上からの眺望。そこそこ登ってきました。



橋を渡り終えたら目的地「美保関」の看板が出てきます。右に行けば出雲です。


橋の麓にある漁港。





美保湾沿いを気持ちよく走ります。

後方から重低音が。爆音を轟かせながら進む高速船でした。

あっという間に越していくそのスピード感と、海面から浮いて滑るように走る不思議なフェリーでした 。




夫婦岩もありました。

お昼過ぎまで曇り空でしたが、美保湾の向こうにそびえる鳥取県の大山と連なる山々の雄大な景色が楽しめます




なぜか山羊。ハンドルに付けているCowベルに反応してくれていたのか小さく何度も返事をしてくれていました。ほっこり。


「ようこそ美保関」前で記念撮影。後方には大山。




道すがら出会った「天神社」。旅の無事を祈ります。




いよいよ美保神社に近づいてきました。ここからも大山が見られます。





「美保神社」に到着。

商売繁盛のえびす様が祀られています。えびす様の総本宮です。

寛政12(1800)の火災後、文化10(1813年)に再建されて以来、平成25(2013)200年目の節目を迎えられたそうです。

創建が定かでないとされる美保神社ですが、境内から4世紀頃(301年〜400年)の勾玉の破片が出土していることから、その起源が相当深いものであることが伺えます。




美保神社の「朝御饌(あさみけ)祭」と「夕御饌(ゆうみけ)祭」

http://mihojinja.or.jp/saiji/


ここ美保神社では、365日欠かさず朝と夕にご祭神へご供物を奉る儀式が執り行われています。朝8:30からの「朝御饌祭」と夕方15:30からの「夕御饌祭」です。

日によっては「巫女舞」もあるそうなので、タイミングが難しそうな時間帯ですが、

毎日の神事を自由に拝観できるとのことなので一度は見てみたいですね。




ノスタルジックな「青石畳通り」


美保神社の鳥居のすぐそばに江戸時代後期(18041847)に敷設された「青石畳通り」があります。雨に濡れると岩が青く光ることから「青石畳通り」と名付けられたそうです。軒下には屋号と家紋の由来看板が揚げられていて、屋号を楽しみながら歩くのも一興です。





島根県に入ってから美保関灯台までの道のりにはコンビニなど補給食を調達できるお店は皆無です。唯一、美保神社の鳥居前に飲食店や土産物店などが数軒あったんですが、

この日はゴールデンウィーク明けの平日だったからか、どのお店もほぼ休業日でした。

お店が開いていたらここでゆっくり海を見ながら休憩するのも楽しそうです。





美保神社から青石畳通りに沿って進むと「佛谷寺」に行き当たります。

この日は拝観無料と書かれてありました。

大日堂(宝物殿)には山陰最古の仏像が安置されていて、薬師如来をはじめ重要文化財に指定されているそうですが、拝観方法が分からず今回は本堂をお参りするだけに。




美保神社を境にして、灯台へ向かうに連れて徐々に勾配がキツくなってきます。




美保関(みほのせき)灯台に到着


曇り空でしたが、しっかりと大山が見えました。

大山は富士山によく似ていることから伯耆富士、出雲富士とも呼ばれているそうです。





美保関灯台の駐車場脇に細い回遊路がありました。

気持ちの良い散歩道です。




その先にあったのが美保神社の飛地境内。ここもお参りしました。




山陰最古の石造灯台「美保関灯台」

世界灯台100選、日本灯台50選にも選ばれているそうです。




断崖絶壁に建てられたこちらの美しい美保関灯台、眺めは最高ですが足がすくみます。

戦前、海軍の演習中に起こった悲しい出来事に関するレリーフもありました。

美しい景色とは裏腹に、いろんな事を考えさせられる場所でもありました。



後悔のはじまり…


美保関灯台が島根半島の終点になるので折り返します。

来た道と同じコースで帰ろうかとも考えていましたが、このまま帰るのも味気ないと思って、せっかくなので反対側の日本海側に抜ける181号線を通って雲津(くもづ)港へ行ってみることにしました。


早々にコース転換したのを後悔しました。

この181号線の長浜越の峠がとにかくキツかった。

距離にして1.3km、海抜6mから92mまで上がる峠です。

道幅も狭い上に対向車とも数台行き交う道、途中で上着を脱ぐなどして体温調節しつつ、

緊張しながら必死で上りました。

ここで膝に違和感が…。

フラットペダルでここまでの峠を上ったのは初めてかもしれません…。

ビンディングペダルの恩恵を思い知らされる瞬間です。

逆にフラットペダルは、ペダリング然り、ポジション然り、

ごまかせないのかもとも思いました。



なんとか上りきったところで次は下りです。

下りは下りで緊張します。

ブレーキレバーを握る手も疲れてくるのでスピードを抑えて慎重に下りて行きます。





第一の港 雲津(くもず)港


静かな漁師町です。なんだかめちゃくちゃ落ち着きます。

雲も晴れてきました。

対岸に神社らしきものを発見。

小さな入江なのでぐるりと回って行ってみました。




海岸にひっそり佇む「諏訪神社」


拝殿があったのでお参りします。

海のすぐ側にあって、南国風の木が植えてあったりと不思議な空気が流れていましたが、

開放的で気持ちがスッキリする神社でした。




ここで休憩。

足元に立派な”なまこ”を発見。

以外と歩くの早いんですね。

そそくさと見えないところに移動していきました。

海が澄んでいるので細かなディテールまで綺麗に見えました。美しい。



本日のお昼ご飯


お昼前のコンビニおにぎり以降、何も食べていなかったので遅い昼食です。

15時頃だったと思います。

家から持参した補給食。

メニューは、ワッフル(プレーン・抹茶)、のり巻きおかき、

ひと口羊羹(北海道あずき・紅はるか芋)、溶けにくいチョコレート数種。

休憩用に用意していたものですが、これがお昼ご飯になるとは…。

とはいえ、ロケーションが良かったので有意義な時間が過ごせました。


ここで先ほどの長浜越の峠で違和感のあった膝への対策として、

峠を上る際に全体的にものすごく窮屈な感じがしたので、

サドルをほんの数mm上げてみました。




雲津港から雲津大橋へ


ひとつ大きな峠を越えたので安心していたんですが甘かった…。

途中、1kmもない区間で22m上るところがあって、海からのぶわ~と重たい横風と急勾配に耐えきれず、膝のこともあるのでここは無理せず早めに歩き始めました。


この先も坂はあるとは聞いていたけど、こんな大きな坂あるの聞いてない…聞いてないよ…とボヤきながら、ここでもポジションの事を考えながら歩いていたので撮影ポイントの雲津大橋まで数分で到着。助かった。





雲津大橋からの眺望


赤い屋根が印象的です。

漁港から900m走ったところにある雲津大橋。

雲津港の海抜1mから56mまで上がってきました。




先に見える山の景色から雰囲気的にもこの地点が序盤であることは分かっていましたが、

この雲津大橋を過ぎてからも1km満たない距離で50m上がる坂が現れます。

これ以降は、上っては下りて、上っては下りての繰り返し。

しんどいけど、なんか大丈夫、みたいな何だか自分でもよく分からない精神状態に。




結構上ってきました。

撮影のタイミングは休めるチャンス。

時折、木々の間から見せてくれる海と山の眺望に心も体も救われます。

リアス式海岸の素晴らしい景色を見る度に一時的に疲れが飛びます。

疲労でむぎゅーと縮こまった頭がパカーンと開く感じです。




第二の港 諸喰(もろくい)


雲津港から約3.5kmのところにある諸喰港。

何度か拒否しましたが、結局港に寄りました。

せっかくここまで上ってきたのにまた下りていくの?!…とぷーすか文句を言いながら訪れた港でしたが、結局あとで悔やみそうだったので寄り道しました。


膝の違和感はさほど変わらず。

痛みが出る一歩手前的な、無理したら痛みが出てきそうな感じです。

街乗りや軽めのツーリングでは感じ取れなかった感覚が出てきたのかもしれません。

ペダリングスキルを上げるのも大事ですが、普段からそんな乗り方をしていないので修得するのは難しいとして、なんとかポジションだけでも改善したくなります。

サドルだけでなくてステムも絡んでくるので、乗りながらウィッシュボーンステムに意識を移します。

ステムの長さ、ステムの角度、ステムコラムの高さ、考慮する箇所がひとつではないので困ります。街乗りや軽めのツーリングと、坂いっぱい・距離長い、そんなツーリングではポジションも違ってくるので、私にとってシーンによって変更できるウィッシュボーンステムはとても有り難い存在です。




港の奥、山際に鎮座されている奢母智(しゃもじ)神社。


奢母智神社のすぐそばに、境港市出身の水木しげるさんが妖怪の世界に魅了されるキッカケとなった景山フサさん (のんのんばあ)の記念碑がありました。




また上ります。

そして諸喰トンネル登場。

ありがたい。

ワープです。

道幅も広く、クルマも少ない安全な道なのでしばらくの間、前後ライトは消していましたが、トンネルに入る前には前後とも点灯します。




輪郭をなぞるように走る


一時的に低い地形の緩やかなゾーンもあったりします。

美保湾側と違って、景色がコロコロ変わるので個人的にはこちらのロケーションの方が断然好みです。

しんどいですが、カッコいい日本海の景色を惜しみなく楽しめます。

クルマやバイクだと地形も感じにくいですし、流れる景色も速いので、

一つ一つの景色でここまで感動しないかもしれません。

しんどいですけど、その分、自然が織りなす日本の豊かな景観を存分に体で感じられます。自転車の特権ですね。



展望台1


またまた上ってきました。

入江に差す光がなんとも絶景かな。

くねくねと曲がった海外沿いの道が気になりすぎる。

あちらからの景色はどんな感じなんだろう。




また下りて、上ります。

これの繰り返し。

とにかくクルマに出会いません。坂ばっかりですが、めちゃくちゃ走りやすい道です。

この時も地元の土木関係の皆さんとしかすれ違いませんでした。



展望台2


これまた絶景。

海の青と山の緑。気持ちも吹っ切れて不思議な感覚。

ここで大事に取っておいたのり巻きおかきとひと口羊羹を食べ尽す。

醤油の塩味が体に沁みます。

ここでお弁当とか食べたら気持ちいいだろうなぁ。




第三の港 七類(しちるい)


なんと美保湾沿いを走っていた時に見かけたあの超特急高速フェリーが着岸してました。

隠岐の島へ向かうフェリーだそうです。

隠岐の島にもモールトンで行ってみたいですね。

Jetフェリーと船体に書かれてありましたが、その名の通り、飛行機みたいな爆音を鳴らして出港。船体が水面から浮く様を見たくて待ってたんですが、七類湾の外に出るまで浮かない感じでした。残念。


当初の予定では、ここ七類港からタクシーを呼んで米子駅へ戻ろうと考えていたんですが、朝に乗ったタクシー運転手さんからもらった名刺の系列店に電話したら全部出払っていてかなり時間が掛かるとの返答があり、別のタクシー会社にも問い合わせしましたがどこも終業。それなら、簡単な泊まりの用意もしてきたので旅館を探そうと電話するも、近隣のめぼしい旅館はゴールデンウィークの代休でお休み。

ことごとく目論見が外れた訳ですが、何故だか焦る気持ちもなく、

どうにかなるだろうから取りあえず米子駅に向かって行けるところまで走ろうとなりました。


この時二人で思ったのが、何故あのフェリーを見送ったんだろう…です。

出港するまでに、フェリーの受付で帰りのルートを軽く聞いたりはしていたのですが、

トイレ休憩したぐらいで、誰を見送るわけでもなく、船体が浮くのを見たいがために時間を忘れてフェリーが発つのを見てました。その時間約30分。

この時間が今後の行方を左右するとは露知らず。お間抜けな思い出です。





米子駅まで25km


夕方の5時過ぎに七類港を出発して、最後の上り境水道大橋の坂も無事に走り終えて、

残すは米子駅までの平坦路20km。


がしかし、ここの弓ケ浜サイクリングロードが今回最大の難所となりました。

午前中にタクシーで移動したエリアです。

先に見えるのが大山ですが、平均時速が10km/h日本海からの大きく重たい風に延々と晒されるコースで、景色も変わらないので余計に辛く感じます。


この時は辛い単調な道をとにかく無心で走ってましたが、重たい風に耐えられなくなって、1/3ほど残した辺りで並行して走る国道431号線に回避しました。防風林のある国道431号線沿いについては、風からは逃れられましたが、車道の測道がよれて盛り上がるなど、危なくて走りにくい道だったので路面状況を慎重に選びながら走ることに。ここはタクシーもしくは、境港から米子駅までを結ぶ鬼太郎列車を利用したほうが良さそうです。





軌跡の連続!なんとか間に合った最終列車



米子駅まであと数kmの地点で信号待ちではぐれ、姿が見えないほどバラバラになったんですが、先に到着した方が輪行袋に収納して、ギリギリ最終列車に間に合うかもしれないと急いで2台収納し終え、みどりの窓口へ急ぐも先客が!


ホームからは列車到着の案内アナウンスが流れはじめ、慌てて慣れない券売機と格闘しながら切符を買い、列車がホームに入ってきたタイミングで改札口を過ぎようとしたら改札口通れず…。駅員さんが慌てて対処して下さって、なんとか列車に滑り込めました。


ちょうど改札の目の前が乗車ホームで、自由席も改札の目の前だったので、事なきを得ました。小さな改札口に3名も駅員さんが待機されていたので、めっちゃくちゃ助かりました。


遮断されて通れない切符を駅員さんに渡したままホームに移動していたので慌てて切符を渡しにきて下さったり、列車を誘導していた駅員さんからは指定席か自由席か確認されて、自由席の場所を教えてくれたりと本当に親切な駅員さんばかりで米子駅が大好きになりました。


列車に滑り込んだ瞬間、色んなことが重なって軌跡、神憑ってると二人で興奮しきりでした。さすが神々が宿る山陰。

良い事が重なって安堵と共に一時的に疲れも吹き飛びました。

そこで電車に揺られながら思ったことは、七類港で過ごした30分。

なんだったんだあの時間は…あの30分で駅弁買えたな、とか色々思いましたが

あの30分の休憩があったからこそ、最後の境水道大橋の坂も、弓ケ浜の海岸沿いも走れたんだろうなと思えたので、全部ひっくるめて楽しい思い出です。


ここで座席情報

特急やくもの自由席の車両にはこんな座席もありました。

指定席と書かれたその座席の前には、シートひとつ分の大きなスペースが確保されています。その大きなスペースにモールトンを置いても大丈夫か車掌さんに尋ねたところ、この時は使って良いとのことで置かせてもらいましたが、このスペースを利用する際はその都度確認した方が良いかもしれません。



本日のディナー


特急やくもとお別れし、岡山駅から新幹線に乗り換えです。

ホームに移動したら、すでに到着していました。

慌てて乗り込んだところが指定席の7号車。自由席が3号車…めっちゃ遠い。

重たいモールトンを担いで自由席まで車内移動する体力と気力がもう残っていなかったので、指定席に乗り換えました。

追加料金一人850円。致し方なし。

宿泊せずに日帰り出来たので、ここは贅沢しても良いんじゃないかという答えに行き着きました。


今回の強行突破日帰り輪行旅は、駅弁を買う時間もないほどタイトスケジュールだったので、車内販売に期待を膨らませていましたが、お菓子と飲み物の提供のみでがっくし。

疲れもあったので空腹とまではいかなかったんですが、京都駅からMokuの本店までまだ少し走らないといけなかったので一応食べておきます。


晩ご飯のメニューは、火傷しそうなほどホットなコーヒー、生もみじまんじゅう、山陽新幹線限定チップスター(海の精 焼き塩)しお味。

甘いと塩辛いの絶妙コンビ。

山陽新幹線限定チップスターは新幹線に乗車もしくは入場しないと買えないとのこと。

駅弁にはありつけなかったけど、なんだか得した気分。




帰って来たよ京都に


22:45 京都駅着。

23:30 Moku2+4本店に到着。気温12.8℃


走行距離 約60km


ギリギリ日帰り輪行達成です。

明らかに間に合わない時間であれば米子駅周辺で宿泊してたと思いますが、

めちゃくちゃ頑張れば間に合う時間だったので強行しました。


宿泊して翌日に水木しげるロードで観光も楽しそうだなぁとも思いますし、

タクシーの運転手さん曰く、冬は日本海の風がもの凄いらしいので冬は避けるとして、

やり残したことも幾つかあるので、またこの地域には訪れたいと思いました。


今回の強行日帰り輪行旅も、バッタバタでしたが、それがまた楽しかったです。

1日の出来事とは思えないほどてんこ盛りの旅でしたが、

細かな下調べをしなかったからだと、改めて実感しています。

そのお陰で、島根半島の美しい景色をモールトンで楽しむことができました。

下調べしていたら、走る前からゲンナリしていそうなコースだったんで…。

なんやかんやで、走りきれたことが嬉しかったです。


天候のこともありますが、前もって全てのスケジュールを決めてしまわずに、

なんとなくのコースと、なんとなくの時間割だけを立てて、その日の気分で日程も簡単に変えられるような、気軽に気の向くままに楽しめるようなプランを立てるようにしています。

こんな風に考えられるようになったのも最近のことですが、私たちにはこのざっくりとした旅が気楽で性に合ってる気がします。

サイクリング中の食事も適当でしたが、モールトンでその地域を楽しむための旅なので気にならなかったというか、逆に食事処に入るよりも、気に入った場所でゆっくり過ごせた事の方が心地良かったです。


ポジションについても改善計画中です。

現在装着しているウィッシュボーンのステムは、17年前に製作した60mmの短いステムなんですが、それをもう少し長めにして、ハンドルの高さを上げて角度を少し前に倒す方向で考えています。

加工に時間が掛かるのですぐにとはいきませんが、一気に全てを変えてしまうのではなく、ステム長を変えてからの調子、角度を変えた時の調子、高さを変えた時の調子と幾つものパターンをひとつひとつ確認しながら微調整しつつ、体力や年齢に合わせて今のベストポジションが出せたら良いなと思っています。

なかなかすんなりと答えが出ないと思うので、それもまた楽しみですね。

17年間使い続けてきたステムを交換するのは忍びないですが、モールトンの楽しみ方そのものが変わってきているので、良いタイミングなのではと思っています。


はじめて訪れた島根&鳥取県ですが、神秘的な空気に虜になりました。

帰って早々、山陰地方で行ってみたいところが溢れてきて、あの電車にも乗ってみたいし、あそこも走ってみたい、今回走った島根半島コースもまた違った形で走りたいなどなど、楽しみが尽きません。


毎度のことながら、列車絡みのハプニングもあって、

ますます輪行が楽しくなってきました。

モールトンは重いけど、それも含めて楽しい。

妄想は尽きません。

神秘的!山陰地方!



今回のサイクリングルートはこちら


サイクリングルート作成アプリ”STRAVA”を使ってパソコンでルートを作成し、

GPSナビゲーション機器"GARMIN"と連携させます。

(画像をクリックすると拡大画像が確認できます)

1枚目は走行ルートの全体画像で、2枚目は島根半島の走行ルートを拡大した画像です。






<今回のサイクリング装備>

AM-JubileeとAM-20 Mk1


パニアラックを外す。

大型リアキャリアからDayキャリアに変える。

Dayキャリアの上にOSTRICH輪行袋を載せ、Carradiceのサドルバッグを装着。


Carradiceのサドルバッグの中身

前後ライト(トンネル又は天候不良用)、鍵×2つ、携帯空気入れ、スペアタイヤ1本(フォールディング)、ヘッドスパナ、手指の油汚れを落とすウエットティッシュ(自転車用)、補給食、フェイスタオル(防寒や雨などへの対策)、薄手のスカーフ(防寒用)、お財布など貴重品、Carradiceのショルダー(輪行時使用)、一日分の下着などインナー類、スキンケア用品、日焼け止めなどメイク用品


Moku2+4オリジナルToolバッグの中身

Snap-onラチェットハンドル&ソケット、タイヤレバー、スペアチューブ1本、タイヤブート、ラテックスグローブ(パンク修理やトラブル時の汚れ防止)


POLAR ドリンクボトル 24oz

ボトルについている取手を、サドルバッグのショルダーベルトのフックにまとめて引っ掛けて輪行しました。取手のついたボトルは持ち運びに便利なので輪行にオススメです。

(サドルバッグにDリングがたくさんついてるので、小ぶりのカラビナが欲しいと思いました)



<アルバム>
美保湾




美保神社の境内から。鳥居の先に海が見えます。



雲津港 諏訪神社

雲津港

島根半島 日本海側

島根半島 日本海側 展望台2


特急やくも

おめでとう50周年!