4月初旬の平日
モールトンでサイクリングに行ってきました。
場所は、Moku2+4本店と同じ京都市右京区にある京北地域です。
久しぶりに2+4しました。
Moku2+4のコンセプト、自転車2輪+自動車4輪のパーク&ライドです。
京北「桜100選」と桜の名所が点在する京北ですが、
あと1〜2日で満開になるタイミングでした。
が、気温も20℃近くまで上がって自転車日和の気持ちの良い1日でした。
一応、お目当てのお寺を基点に軽くルート作成しましたが、
結局はいつもの通り気の向くままに楽しみました。
道の駅「ウッディ京北」に到着。
Moku2+4本店から、車で約26km、約40分のドライブです。
京都市内からは周山街道(国道162号線)を使って京北へ向かいますが、
周山街道は春の桜も秋の紅葉も素晴らしいので道中も楽しめますよ。
お昼ご飯は「道の駅 ウッディ京北」で調達しました。
決して広くはない道の駅ですが、新鮮な地元のお野菜だけでなく、お弁当もスイーツも販売されてて楽しいですよ。
今回、数時間駐車するにあたって、ウッディー京北と京北出張所庁舎に問い合わをしたところ、ウッディー京北で物産物を購入しても、基本的には長時間の利用や集合場所として複数台で利用することはお控えくださいとのことでした。ただ、平日で空いてる場合ならクルマ1台ぐらいであればサイクリングで利用しても大丈夫とのことでした。
いよいよスタートです。
常温で持ち運ぶには不向きなお昼ごはんを買うだろうと想定していたので
(サイクリングコースは大雑把なのに、こういうところは怠りません)
保冷袋に保冷剤、パニアバッグと万全の対策でスタートしようと思ったら、数名のランドナーに乗ったグループを遠くで見かけて、モールトンと同様に、のんびりサイクリングを楽しまれている感じが良いなぁと思ったり、地元の女性に自転車(モールトン)のことを尋ねられたので少し話をして最後に「今日はまだちょっと桜は早いけど気持ち良いと思うよ」と話しかけられて、些細なことですがそんな交流もあったりして楽しい気分でスタートしました。
画像はウッディ京北の裏手です。素敵な遊歩道もあって良い感じ。
走り出しから田園風景に癒されます。
写真を撮ってばかりでなかなか進めません。
クルマだとこうはなりませんが、自転車だとこうなります。
斜度も10%ぐらいで距離も少なかったんですが10%以上に感じました。
スタートして間もなかったからか体が重くて思いの外しんどかったです。
景色も一気に広がるのでめちゃめちゃ気持ち良いです。
いつも下りは怖くて超低速になりますが、ここの下りは緩やで安心、そして最高です。
交通量も少ないので美しい田園風景を堪能しながら心地良い風に包まれます。
下りが苦手な方にもオススメですよ。
見晴らしの良い緩い坂を気持ち良く下っていたら、お目当てのお寺「宝泉寺」のルートから少し外れていることが判明。唯一下調べしていた桜の名所「宝泉寺」に行きたかったのですが、ここまで気持ちよく走っていたので戻るのもなんか違うなぁとなって、そのまま先へ進んだら道すがらひっそりと佇む神社を見つけて吸い込まれるようにモールトンを駐めました。
三輪神社(みわじんじゃ)
麓からは社殿は見えませんでしたが鳥居前に手水舎があったので、ひとまず清めてからそのまま足を進めたところ、やはり社殿はなく、参道の先には玉垣に囲われた直径20cmぐらいの空高く伸びる杉の木が一本だけ祀られていました。
小さな拝所でしたが、なんとも言葉では言い表せない神聖な雰囲気が漂っていたので撮影してよいのか迷った挙句、お参りだけしましたが、周りにある立派な杉の木の中に一本の細い杉の木が祀られていることや、石灯籠にも宝暦八年(1758年)と刻まれていることなど不思議なことが多かったので、気になって後で調べてみたところ、山そのものをご神体として祀られている神社でした。飾り気のない素朴な神社でしたが、山の自然と調和された美しい神社でした。
道すがらの出会いでしたが、自転車のスピードだからこそ見つけられたのだと思います。
この時は何も分からずにお参りしていましたが、素敵な時間が過ごせました。
上桂川の土手沿い。ずっと続いています。
貸し切りです。
太めにスライスされたぽりぽりのかぶら、それに巻かれた鯖寿司、絶妙。
笹寿司は炙った鯖でした。個人的には炙った鯖に一票。
「あまごの笹寿司」は、あまごの南蛮と照り焼き二種類入ってました。
あまごのオレンジの斑点がキレイです。春を感じます。
川魚の臭みも無くてどちらも美味しくいただきました。
個人的には鯖よりもこちらのほうが好みかも。
南蛮と照り焼きでは照り焼きに軍配が上がりました。
さすがお寿司、お上品な量です。
足りません。
ウッディ京北で"初登場"と書かれたPOPに釣られて買ったカレーパンも食べます。
お寿司とカレーパンという組み合わせ...。
スパイシーなカレーパンも一瞬で無くなりました。
おやつに買ってあった「よもぎもち」にまで手を出します。
京北で採れた"よもぎ"です。
杵でついたお餅だからか、とっても滑らかで食べたらお餅がびよーんと伸びました。
のんびり穏やかなお昼ご飯です。
川沿いすれすれの細い道も走れます。
鬱櫻寺
閉館日だった宇津峡の表案内地図にあったお寺です。すぐ近くだったので寄ってみましたが、まだ少し早かったですね。色づきはじめた頃でした。
鬱櫻寺と道を挟んだこちらの桜はちょうど満開でした。
これから右手に見える土手沿いを走ります。
ここでは川で泳ぐ大きなマス?のような魚をたくさん見つけました。
おそらく産卵していたと思われます。
宇津地区というか、京北全体に言えることかもしれませんが、山も川も人里も目に入ってくる景色が整然としていて、とても気持ちが良かったです。
速度もゆっくりなので美しい景色もゆっくり流れてより印象が深くなります。
モールトンでゆったり走るスピードが私には丁度良いです。
こういう土手沿いを走れるのは自転車だからこそですね。
向こうの土手沿いには満開間近の桜並木がずっと先まで続いていますよ。
次はさっき案内地図で見つけた吊り橋に向かいます。
サイクリングの途中で見つけたスポット、京北十景のひとつ「魚ヶ渕吊り橋」。
上桂川に架かる吊り橋で、橋のたもとの枝垂れ桜も見どころなんだそうですが、この日はまだちらほら咲きはじめた感じでした。
こちらの吊り橋、結構な感じで揺れますよ。木造なので足元もふわふわします。
渡るのは少人数でと案内板があって、なんとなくの雰囲気で順番が回ってくるんですが、前に渡られた方達や後から渡られる方達となんとなく会話する感じがほっくりします。
大型の鮎釣りポイントとしても人気だそうです。
魚ヶ渕吊り橋。
落ちたら"じゃぼん"ですね。揺れるので少し冷や冷やしました。
後で調べたら、旧京北町だった頃のものだそうです。
中央には町の花「石楠花・しゃくなげ」が描かれ、その周りには林業が盛んな京北のシンボル「杉」が描かれています。
中央のお花は石楠花だったんですね。この時は慌てて撮ったんですが、石楠花の周りをぐるりと囲った杉の木がなんとも可愛らしいです。
14:30頃にウッディ京北に戻ってきました。
聖火のごとく、うず高く掲げるソフトクリーム(いちご)。
ウッディ京北では3月頃〜10月頃まで店先でソフトクリームが販売されています。
種類も色々あってオススメですよ。
今年初のウッディ京北ソフト、美味しくいただきました。
本日の走行距離:20km強
本日の走行時間:約3時間
実際の感覚ではもっとゆっくり過ごしていた感じでしたが、3時間ぐらいだったんですね。
ほんの3時間のことでしたが気分も晴れてすごく楽しかったです。
私の場合はそもそも観光が苦手で、遠いところに行こうものならせっかく来たのだからと欲が出てスケジュールに追われると言いますか、気分転換に訪れたはずなのに余計に疲れるというパターンが多いのですが、最近は気の向くままに出会ったり、感じたりする方が性に合ってるということに気がついて、遠いところでも近いところでも下調べはほどほどにして、まずは気分で楽しもうと考えるようになりました。
京北には何度も訪れていますが、自転車でゆっくり過ごすことを今までしてこなかったので、
このコース以外でも道の駅・ウッディ京北を起点に20〜30kmぐらいのプランで色々と楽しめそうな気がします。灯台もと暗しですね。
遠くへ行かずとも近くに素晴らしいところはたくさんあるなぁと改めて感じています。
日本にはこのような素晴らしいところがたくさんあると思うので、いつもなら通り過ぎていたあんな場所やこんな場所をじっくり自転車で巡るのも乙かと。
贅沢で楽しい時間になると思うので是非オススメしたいです。
自転車は、クルマやバイクに比べると移動手段としては時間も掛かって不便な時もありますが、歩くのと同じくらい自然の直ぐそばを走れるのが自転車の魅力だなぁとしみじみ感じています。それと、モールトンの滑らかな走行感に合わさってゆったりと流れる時間が、いま本当にしっくりきています。
今回で京北をもっと深掘りしたくなりました。
またひとつ近郊に楽しみが増えて嬉しいです。
今回走ったルートです。