9月初旬、お店の夏季休暇中に
四国の真ん中にある「UFOライン」へサイクリングしてきました。
UFOライン(町道瓶ヶ森線)とは、西日本最高峰の石鎚山を望む、標高1,300~1,700mの尾根沿いを東西に走り抜ける天空の絶景ロードです。
トヨタ・カローラのCMの舞台にもなった、ドライブコースとしても有名な景勝地です。
視界を遮るものは何もなく、眼下には大パノラマが広がり、まるでモールトンで天空を駆け抜けるような感覚でした。
まずは旅の概要をダイジェストでお届けした後、1日目と2日目の2部構成でご紹介していきます。ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。
サイクリング当日は、石鎚山系の標高1,400mに位置する宿泊施設からスタート。
高知県と愛媛県にまたがるUFOラインの全長は27km。
走行距離にはこだわらずにサッとアプローチして最高のロケーションを深くじっくり味わう、いつもそんなスタイルなので、今回も良い感じのところだけを走りました。
往復23kmのサイクリングです。


1日目のお部屋と夕食


平日のこの日、サイクリングをしていたのは私たちだけでした。
すれ違うのはクルマ、特にバイクの方が多かったですね。
普段は、バイクの方とすれ違っても挨拶することって滅多にないのですが、道幅がすごく狭いので、ほとんどのバイカーさんと挨拶してた気がします(笑)。
UFOラインでは、クルマ同士の離合は譲り合いが必須です。
バイクでさえも「道幅の広い決まった場所」でしか止まれない感じでした。
そんな中、自転車は「あっ、綺麗!」と思った瞬間にサッと足を止めて景色を眺めたり、写真が撮れるので、この素晴らしい景観を思う存分満喫するには、やはり自転車のフットワークの軽さが一番だと思います。
モールトンがもたらす吸い付くような接地感と安定感はやはり格別です。
まるで上質なクルマを操るような「ライディングプレジャー」をこの最高のロケーションで堪能できました。
23kmを4時間かけて走りました。
気になったところがあれば自転車を置いて、少し山を登ってみたり、トレッキングしたり。じっくり探索しました。
『石鎚神社 土小屋遥拝殿』
石鎚山は1300年以上の
歴史を持つ山岳信仰・
修験道の山です。
以前走った奈良の果無集落や
奥瀞もそうですが、
紀伊半島や四国山地が持つ
「どこへ行っても深い山に
包み込まれる密閉感」は
何か特別な神聖さを感じます。
北海道の原野、北アルプスの高山、東北の奥山。日本には数々の大自然があります。
しかし、「東・西・南・北」どこを見渡しても逃げ場がないほど、「深緑の立体迷宮」が永遠に続く圧倒的な山深さは、日本全国を探しても紀伊山地と四国山地にしか存在しない、唯一無二の魅力ではないでしょうか。
頭の片隅にずっと存在していた「UFOライン」。
でもあまりの遠さに現実味がなく、自信も無かったので「いつか走れたらいいな」というぼんやりとした憧れの場所でした。
なぜ、遠征に自信が無かったかと言いますと、主人は30年前に左目の視力を殆ど失いました。それでも視神経は生きてるので、目を開けている間はずっとピント調整をし続けています。起きている間は視神経がフル稼働するので、20代〜30代の頃は眼精疲労で起き上がることもできない、なんて日も多く、長距離運転なんてもってのほかでした。
でもその症状も、歳を重ねていくにつれて徐々に免疫力が下がり、
「良い意味で視神経の過敏が和らいできて、後遺症も落ち着いてきた」
と話しています。私はペーパードライバーなので(汗💦)、何もできないまま今日に至りますが、徐々に旅の範囲が広がってきています。
歳を重ねるのも悪くない、そんな風に感じる今日この頃です。
おっと、すみません、話が逸れてしまいました。
本題に戻ります。
ぼんやり憧れていたUFOラインですが、今年のGWに島根県の三瓶山までクルマで遠征できたことで、「四国も行けるかもしれない!」と一気に現実味を帯び、今回の旅が実現しました。
実際に訪れてみると、UFOラインから望む圧倒的な大自然は、写真や動画では到底伝えきれません。写真で見ていた景色の何倍も上をいく感動です。
大量に撮りためた画像も、帰宅後に確認したらどれも同じに見えて、軽くショックを受けたのですが、実際に見るあの景色、あのスケール感はカメラには収まりきらないので、ぜひともご自身の目で確かめて、体感していただきたいと思います。
なかなか遠い地域ではありますが、ぜひ自転車で、モールトンで走ってみてください。
モールトンとともに五感で楽しみ、大自然の深さとも対話ができた、そんな素晴らしい夏の旅でした。
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ここからは、旅の詳細を時系列でご紹介していきます。
大本命のUFOラインまでの前置きが、かなり長くなっておりますが(汗汗💦)、
宿泊施設の料金やアメニティなどもご紹介していますので、ご参考にしていただけると幸いです。どうぞごゆるりとお付き合いください。
おぉ?通行止めですと?
ほんの数分の距離でしたが...。
復旧がいつになるか現段階では分からないのですが、とても綺麗な渓谷美が見られますよ。
もうホントめちゃめちゃ水が綺麗です。
通行止めの場所から上流の方へ目を配るとイワナらしき姿も見えて、
無防備にプカプカと漂っていて警戒していない様にほんわかしました。
面河山岳博物館の駐車場から急な階段を降りたら面河川のそばまで行けますよ。
ちなみに駐車場から入れる面河山岳博物館のトイレがすごく綺麗だったのでオススメです。
石鎚山スカイラインの終点にある土小屋テラスは面河渓からクルマで30分ほど。
2020年にリニューアルされた施設で、1階にはカフェやモンベルショップ、お土産コーナー、2階には大食堂があります。
おむすび各2個でここまで来たのでとりあえず1階のカフェで腹ごしらえ。
いしづちブレンドコーヒー 税込700円
豆乳オレ 税込750円
鹿ドッグ 税込800円
なんだかんだで昼食のタイミングを逃し、夕食も近いので軽めのメニューにしました。
鹿ドッグ、重たくなくて美味しい〜♪
コーヒーも豆乳オレもあっさりと飲みやすくて好きなテイストでした♪
石鎚山の鈴。税込各500円
心地よい音色に惹かれて思わず購入した15mmほどの小さな鈴。
コンパクトな佇まいとは裏腹に、音の広がりがとっても豊かで、この鈴の音が鳴るたびに今回のサイクリングを思い出します。
ちなみに、この鈴を見つけた土小屋テラスには、モンベル限定コラボTシャツや、石鎚山ピンバッチに石鎚山の手ぬぐいなどなど、魅力的なものがたくさんあってオススメですよ〜!
石鎚神社 土小屋遥拝殿(いしづち じんじゃ ようはいでん)
土小屋テラスの向かい側にあります。
翌日の午後は雨との予報が出ていたので、お天気と安全祈願のお参りに来ました。
西日本最高峰の霊峰・石鎚山を御神体とする石鎚神社は、飛鳥時代685年に役行者(えんのぎょうじゃ)の役小角(えんのおずぬ)によって開山されたと伝えられています。
日本最古級の山岳信仰の霊場です。
役小角は、山岳信仰である修験道の開祖とされています。
参拝後にお守りを選ぼうとしたところ、天狗のモチーフが多いことに気がついて、神職の方に「すみません、何も勉強せずにお参りに来たのですが、天狗のモチーフが多いんですね?」と何気なく話しかけてみると、「こちらの拝殿自体が、御神体である石鎚山の『天狗岳』に向かって直接お参りする形になっているんですよ。なので天狗のモチーフが多いんです」と笑顔で教えていただきました。
標高1500mにある土小屋遥拝殿。
1982mの山頂まで登らなくても、本殿の向こう側にそびえ立つ石鎚山の天狗岳を直接拝むことができます。ありがたい。
話の流れで、明日、自転車でUFOラインを走るんですと伝えたところ
「明日は午後からのお天気が気になるところですね。お気をつけて」
と送ってくださいました。
お守りとパンフレット
お守りは初日に購入して、パンフレットは、翌日のサイクリングが終わった後のお礼参りの際に買いました。
パンフレットについては両日共に買うのを躊躇していたのですが、やっぱりどうしても気になったので、鳥居を出てからもう一度戻って買ったものです。
見開きには、
『この小冊子は、日頃、当神社のことに関して、ご参拝の皆様より頂きます、いろいろなご質問に対して、分かりやすく解説したものです。(一部省略)お分かりにならないところは、ご遠慮なくお問い合わせください。』と書かれてありました。
帰宅後にまずこの見開きを読んだとき、現地で感じた「開かれた、気持ちの良い神社」という印象は、こうしたオープンマインドな精神が根底にあるからなのかもしれないなぁ...と思ったりしました。買って良かったです。
ちなみにですが...
石鎚神社には、命懸けともいえる山岳信仰の伝統神事があります。
これも帰宅後に知ったことですが、大手飲料メーカーのダイドードリンコが全国の祭りを支援する文化活動として「ダイドードリンコ日本の祭り」という番組をYoutube上で公開しています。
石鎚山を舞台に、梅雨時期の険しい山道を御神像を背負って駆け上がる過酷な祭礼と、それに魅せられた人々の姿を追った密着ドキュメンタリーです。
祭りというには過酷すぎるものですが、日本の精神性に触れられる内容で、決して短い動画とは言えませんが、最後まで見入ってしまいます。
皆さんにも是非見ていただきたい素晴らしい作品ですので、タイトルをクリックしていただければご覧いただけますので宜しければぜひ〜🎵
本日お世話になる宿泊施設です。
石鎚山系(標高1400m)にある宿泊ロッジ・カフェ・ショップを併設したリゾート山荘です。登山の拠点としても人気で、サイクリストにも優しいお宿です。
UFOラインの良いところだけを走りたい、なるべくヒルクライムは避けたい。なんて方に超絶オススメのお宿です。
山荘しらさの駐車場からは、立派な石鎚山が見えます。
お部屋紹介
アウトドアブランド「LOGOS」とコラボして、2021年にリニューアルされた綺麗なロッジです。部屋の入り口はデッキになっていて、目の前には森が広がっています。
窓から森が見える開放的なお風呂にトイレ、洗面台も完備。
アメニティも、シャンプー、リンス、ボディソープ、ハンドソープ、フェイスタオル、ドライヤー、さらに足元の暖房器具も備わっていて、使い勝手も抜群です。
ちなみに、バスタオルと歯ブラシはお部屋には用意されていないので、受付でお願いすると受け取れますよ。
キッチンもあって、IHコンロに、電気ケトル、電子レンジ、
冷蔵庫と揃っているので、食材を持ち込んで調理することもできます。
高知県にあるミギキシコーヒー焙煎所の山荘しらさオリジナルドリップコーヒーと(併設ショップでも販売中)、お着き菓子も、高知県といえば!の「ミレービスケット」が用意されていました。
16:20
スタッフの方に近隣の観光スポットを尋ねたら、10分ほどで行ける伊吹山をおすすめいただいたので軽くサイクリングに出かけました。
山荘しらさのすぐ近くにある『四国山岳碑』
この石碑には、当時の過酷な開発の歴史が遺されていました。
寒風山より面河渓までの約50kmを、なんと16年もの歳月を費やして、歴代10代にわたる営林局長の手を経てようやく全線が開通したとのこと。
この険しくも美しい天空の道(UFOライン・瓶ヶ森林道)を切り拓いた人々の執念ともいえる偉業が今もこの場所に力強く刻まれています。
登山者でしか見られないこの雄大な景色を自転車で見られるなんて、もう感謝しかないです。
伊吹山の入り口
ひっそりとしています。
車だと「ん?何かあるけどなんだろ?」程度で見落としてしまいそうな感じです。
ここまで自転車でちょうど10分。1kmもありません。
四国山岳碑の写真を何枚も撮影していたので、それがなかったら5分も掛からないと思います。
はじめは笹の藪の中を歩きますが、少し歩くと、こんなに開けた笹原に。
伊吹山の山頂までは10分ぐらいです。
運が良ければ、ここから瀬戸内海が見えるそうですよ!
ちなみに四国で熊に遭遇することはそうそうないと思いますが、
”まむし注意”の看板はあったので、長袖・長ズボンだと安心です。
眼下に山荘しらさが見えました。自転車で5分、山を歩いて10分。
ここまで簡単にアクセスできましたが、 山荘しらさの位置を見つけたとき、もの凄く遠くに感じました。不思議。
17:20に戻ってきました。
山荘しらさには、施設内に駐輪所が設けられていて、これがめちゃめちゃ便利なんでご紹介しますね。
スロープがあるので、モールトンに乗ったままアクセスできますよ。
階段の両端にスロープがあるので、階段でも難なく運べます。
自転車ラックに立てかけて、しっかり施錠します。念には念をで二重ロック。
外からも施設の中からも両方に入り口があります。
駐輪所は、夜8時〜翌朝6時ごろまで鍵が掛かってしまうので、その間は自転車の出し入れはできません。
滅多にいらっしゃらないそうですが、自転車で星空を見に行かれる方もおられるそうです。
ですが、駐輪所が夜8時に閉まるので、それを過ぎてから出かける場合は、部屋の外(部屋の入り口のデッキ)に自転車を置くことになります。
星みたいなぁ...と頭をよぎりましたが、この辺りは夜露、朝露が凄いようなので、夜間に外へ置いておくとビショビショになりそうです。
翌朝まで駐輪所に入れておきました。
夕食、朝食はこちらのスペースでいただきます。
外はまだ日が沈む前で明るいです。
夕食は一番早い「18時30分」にお願いしました。
この日のメニューは、具だくさんのポトフに鮭のホイル焼き。
この時はご飯のおかわりもできました。
スタッフの方に「ポトフのスープにご飯を入れると美味しいと好評なんです。
ご飯のおかわりもできますので、ぜひお試しください」と教えていただき、早速実践。
お肉とお野菜の旨みがスープに溶け込んで美味しい〜♪
具だくさんで結構お腹がいっぱいだったんですが、お腹にも優しくて、最後の一滴まで堪能できる一皿でした。
石鎚山と夕陽、そして食後のデザートのパンナコッタとドリンク
夕方、伊吹山へサイクリングへ出かける準備をしていた時に、スタッフの方から
「ここの駐車場から夕陽が見られるんですよ」と教わっていました。
この日の日の入り時刻が18:40ぐらいと話されていて、
「その時間だと、ちょうど食事中になりますか?」と尋ねると
「人手が足らないので夕陽のベストタイミングでお声掛け出来ないかもしれませんが、皆さんお食事中に見に行かれるので、良かったらぜひ!」と案内してくださいました。
食事と伊吹山のことで夢中になっていて、すっかり夕陽のことを忘れていたのですが、
スタッフの方が、日の入り時刻に声を掛けてくださったので見ることができました!
一旦、食事を中断して表に出ると、煙のようなもやに遮られながらも、
その奥から炎のような光が広がっていて幻想的な光景でした。
ちなみに...、スタッフの方から前日の夕陽の画像を見せていただいてたんですが、それはそれは神々しかったです。
残念ながら見せていただいた夕陽は、今では薄ぼんやりとした記憶になっていますが、私たちの石鎚山の夕陽の記憶は、この”もやに包まれた炎のような夕陽”ですね。
石鎚山 + 夕陽 + UFOライン + 山荘しらさ、この組み合わせ最強です。
2日目は、いよいよUFOラインのサイクリングレポートです。
引き続きご覧いただけると幸いです。