2024-07-24

モールトンで聖徳太子ゆかりの地 間人へ (京都府京丹後市/2023年10月6日)


昨年10月に行った日帰りサイクリングの様子です。
随分前のことになりますがblogに残しておこうと思います。

場所は以前から気になっていた京都府北部にある”間人(たいざ)”です。
”間人”という不思議な名前の由来を知ってから訪れたいなと思っていました。
その由来は、聖徳太子の生母の『間人(はしうど)皇后』から名前を頂いたそうですが、口にするのは畏れ多いと考えた村人たちが御退座にちなんで ”たいざ” と読むことにしたそうです。
西京極本店のある国道9号線に "間人行き" の高速バスが走っていて以前から気にはなっていたのですが、見かけてもすぐそのことを忘れてしまって見かける度に「なんて読むんだろう?」となっていたんですが、こうやって実際に訪れるとその地域のことも調べるキッカケににもなりますし、記憶にも残るので良いですね。

この日は東映のオープニングに出てくる荒波を想起するほど日本海の風が強かったのですが、私たちの行き当たりばったりサイクリングでは珍しく、昼食のタイミングで人気店らしい地産地消のお店で海の幸も堪能することができて楽しいサイクリングとなりました。


8:30 
京丹後市にある道の駅 ”てんきてんき丹後”に到着。

9:15 
小雨が降ってきましたが構わずスタート。

小さな集落の中を通りぬけると綺麗なマンホールを見つけました。
これは丹後町のもの。
「経ヶ岬灯台」に、町の花「すいれん」、町の木「くろまつ」がデザインされています。
京丹後市には京丹後市と旧6町、合わせて7つのデザインがあるそうです。
サイクリングの時はついついマンホール探訪しがちです。

いつものように京丹後市のマンホールを調べていると、なんと!京都府で唯一ガンダムマンホールプロジェクト(※)より寄贈されたガンダムマンホールが京丹後市の「食のみやこ」で2024年6月30日まで展示されていたらしいのです。
私たちがサイクリングした日が2023年の10月なので全く関係ない話題なのですが、京都府では初めて京丹後市が選ばれたそうで丹後ちりめんとガンダム、立岩とズコックの2枚が展示されていたそうです。今後も京丹後市のどこかで展示されたりするのでしょうか...。

(※)ガンダムマンホールプロジェクト:バンダイナムコグループの「ガンダムプロジェクト」が企画し全国の自治体と協力して国内を活性化する取り組み観光資源として活用したい自治体にマンホールふたを寄贈している。2020年に開始され、予想を大きく上回る公募があり、寄贈を終えるまで数年の時間を要するため、2022年に新規募集を一時停止。2024年度をめどに全国27の自治体の設置完了を目指している。

左手に進むと鳴き砂で有名な”琴引浜”に出るのですが、今回はそのルートは取らずに右手に進むと漁師町のような雰囲気のある道を見つけたので脇道に下りてみました。

雰囲気のある漁師町の中を進んでいくと大通りの海沿いに戻ってきました。
海沿いはずっと風が強いですが青空が気持ち良い。

小さな海の棚田もありました。

11:00
城島公園(しろしまこうえん)

城島公園の入り口には神社が祀られており、「しろしま」の名前の通り戦国時代にはここにお城があったそうです。磯釣りも楽しめるようで、ぐるりと歩いても10分ほどで回れる小さくて綺麗な島でした。

海の側まで近づける広いビュースポットがあったので立ち寄りました。
身近に押し寄せる波に圧倒されます。

11:30
間人漁港
冬場に水揚げされる高級ズワイガニは、地元の名産「間人ガニ」として有名です。

漁港の奥に鳥居と灯台が見えたので行ってみました。

間人港灯台
岩場に建つ灯台です。なぜだかノスタルジックな気持ちになります。

ビュースポットらしきエリアがあったので立ち寄りました。
地域のシンボルとして親しまれている ”立岩” のビュースポットでした。
画像中央に見える大きな岩が ”立岩” です。

立岩は、京丹後市から鳥取市にまたがる広大な山陰海岸ジオパーク内にあります。
周囲1km、高さ20mもある巨大な一枚岩です。とにかく風が強い。

12:00
ちょうど良い時間帯に良い感じの食堂を見つけました。


地産食堂ひさみ
地元で人気の食堂だったようですが、平日のオフシーズンだったからか予約なしでも入店できました。

天ぷら定食(小鉢にお造りも付いてます)

お造り定食
へしこ定食もありましたが、お隣の系列店でへしこを買うつもりでいたので違うものを注文。ゆっくり過ごせました。

浅漬けの鯖のへしこ、イワシのへしこをお土産に

間人皇后の母子像のある浜に到着しました。
どど〜っんと大きくそびえ立つのは、あの巨大な一枚岩の立岩です。
この浜からだとすぐそばで見れますね。


間人の名前の由来となった厩戸王(うまやどのおう/聖徳太子)と生母である穴穂部間人(あなほべはしうど)皇后のブロンズ製の母子像です。母子像の後ろの石柱は飛鳥時代(西暦592年~西暦710年)を表現しているそうで、中央部が太く、奈良の法隆寺の柱と同じ形をしているとのこと。間人皇后は、蘇我氏と物部氏の争乱を避け、この地に身を寄せられたと伝わっています。

この母子像と立岩は、ジムニーを駐車したスタート地点の道の駅てんきてんき丹後のすぐ裏手にあるのでゴールはすぐそこです。

13:30 ゴール。

08:30にスタートしてお昼ご飯もゆっくり過ごして5時間のサイクリングでした。
小さな範囲でしたが日本海の力強さを感じられたコースでした。
道の駅てんきてんき丹後でお土産を買ってのんびり帰りました。

やっぱり今でも ”旅行" は苦手ですが、モールトンと一緒に過ごす "旅" ならどこへでも行けそう、というか行きたくなります。
モールトンを通して日本をもっと見てみたい、知りたい、そして伝えたいと思うようになりました訪れることでまたその地域に興味が湧いて、歴史にも触れられるのでとても濃い時間が過ごせます。そういったことを繰り返していくと、訪れたい地域がどんどん増えていって優先順位をつけるのが難しくなっていますが、これからもモールトンを通して日本のいろんな地域や楽しみ方をお伝え出来ればと思っています。