2024-03-30

夜行バスで弾丸輪行旅 (長崎県唐津市)

随分前になりますが202310月中旬、Moku2+4スタッフのタカが九州の佐賀県唐津~福岡県博多まで輪行旅へ行ってきました。

夜行バスでの弾丸ツアーで現地で過ごしたのは1日だけ、そのうち車中泊が2日というスケジュールでしたが、まる1日現地で過ごせる夜行バスを利用した輪行旅も楽しそうだなぁと思ったので、随分前のレポートになりますが参考にしていただけると嬉しいです。

長距離の夜行バス輪行で九州へ行ってきました。

佐賀県唐津~福岡県博多の自転車旅です。


今回は輪行が出来る長距離夜行バスに乗って博多まで行って、更にそこから電車を乗り継いで佐賀県の唐津まで行ってきました。

唐津と言う街は昔から海運業も盛んで、他国からのいろいろな文化が入り混じっていそうな興味深い場所です。


1730分  仕事を終えて歩いて近くの銭湯へ行って、


夕食を済ませてから京都駅へ向かいます。
Moku2+4三条店から自走で20分ぐらいです。

1930

京都駅八条口にある高速バス乗り場に到着。

博多行きの出発時刻が20時30分なので、ゆっくりモールトンを収納します。

今回利用する夜行バスは、"バスのるjp"サイト内にある「高速バスで輪行しよう」というページから事前に予約していました。


バスが15分前に到着。荷室に自転車と貴重品以外の荷物を預けます。


2023年10月時点の話ですが、今回利用した夜行バスの場合は、袋に収納した自転車は2台まで予約が可能でした。バス会社によって輪行できる台数が異なるようですが、制限2台までのものが比較的多かったように思います。


座席は左右2列の4列シートでした。充電用のUSBコンセントは足元にあり、仕切りカーテンも各席に付いているので以外とゆっくり出来ます。

あとは到着まで寝るだけです。


730分 

Hearts バスステーション博多に到着。

途中4箇所くらいトイレ休憩があり約11時間の乗車でした。

座席も普通タイプなので乗り心地も特別良いという感じではなかったのですが、早朝に到着するので夜まで丸1日遊ぶことができ、バス輪行も意外と便利です。



バスステーション内。なんとここは、大浴場、仮眠室、カフェ、くつろぎスペース、売店がありとても充実したバスステーションでした。

800

バスステーションから歩いて約10分、JR博多駅到着。

佐賀県唐津行きの電車の乗り場を探します。

モールトンを担いで博多駅まで移動するのもそこそこハードでしたが、電車の乗り場までの道も間違いたくないので案内板を確認しつつ休み休み移動します。


案内板の左下にある赤で囲われた博多駅から、左上の一番端にある終着駅・西唐津まで約1時間30分の乗車です。途中の姪浜駅からJR筑肥線に変わります。



博多駅から40分、筑前前原駅でレトロなローカル電車に乗り換え。

たまに国鉄時代の復刻カラーで水色の電車も走っています。乗れたらラッキーです。


1000

終着駅の西唐津に到着。

無人駅で地図やパンフレットなどの唐津の情報が全然なかったので、自転車を組み立て隣の唐津駅に移動。


唐津駅前、”唐津くんち”に使われる獅子の形をしたお神輿の像。唐津駅には観光案内所もあり情報も沢山ゲット出来ます。

唐津くんちに唐津焼き、玄界灘で取れた海鮮、唐津城。佐賀県唐津もなかなか魅力たっぷりの場所です。


11時30分 唐津城

唐津湾に流れる松浦川河口の突き出た半島に建てられたお城。

海沿いに築かれたお城によりそこからどんどん発展していった唐津。

日本最古の水田跡も見つかっているところで、朝鮮半島にも近いことで何千年もの昔から沢山の文化が入って来ていたようです。


松浦川河口。


唐津城から海に向かって6㎞くらい走ると砂浜沿いの海岸線が出てくるのでそこを走ります。


1230

西唐津駅から10㎞ 砂浜を抜けると大通りにでます。

博多方面に少し進むと天ぷら屋さんを発見。


『魚ロッケ』と言う登り旗につられていただきました。魚のすり身に衣を着けて揚げた物でピリ辛で美味しいです。

サイクリングルートは事前に軽くイメージはしていましたが、実際に行って見てその場の雰囲気で走ろうと思っていたので、たまたまこちらの店主の方が昔自転車乗りでこの辺りのことを尋ねてみると、博多まで帰る途中はほとんど登りもなく走りやすいから糸島の半島をぐるっとまわっても、夜までには十分博多に着くよーと教えていただき、早速行くことにしました。

糸島半島は時間の関係で走れないだろうと思っていたので聞けて良かったです。


1300分 港を改築して作ったクルマエビの養殖場。


1330分 西唐津駅から16㎞ 

糸島市に入って少し走った所にある姉子の浜。

なんとここは京都網野にもある鳴き砂です。

一時期音がで無くなっていたらしいですが砂浜清掃をして20年前くらいから復活したようです。まさか九州でたまたま鳴き砂の海岸に出会えると思いませんでした。


14時30分

西唐津駅から30㎞で糸島半島の分岐点にやってきました。ラッキーなことにサイクリングルートの看板が出ていたので、このまま進んでみることにしました。


一貴山川河口。

道路標識ではこの細い道をずっと進むと漁港があるらしく、気持ちの良さそうな川沿いの道だったんですが、少しルートが外れるので断念。


サンセットロードと名付けられたように、糸島半島の西側に面するほとんどの海岸からきれいな夕日が見えるそうです。


1530分 

西唐津駅から45㎞地点のところで途中見つけた海沿いの東屋で一息。


持参していたリンゴで休憩。


1600分 糸島半島の海岸沿いはレストランやショップがあって、夕日も綺麗なのでたくさんの観光客で賑わっており、活気がありました。


17時30分 西唐津駅から70㎞ 福岡市内に戻ってきました。


商店街からいい匂いがするなぁと思ったら、とんこつ長浜らーめんの看板が。

空腹を少し我慢して博多の屋台がたくさん立ち並ぶところまでモールトンで走ります。



1900分 

出発地点のHeart バスステーション博多に無事到着。

楽しみにしていた福岡の屋台へ繰り出します。

博多の屋台は昔に一度行って食べたことがありますが、一ヶ所にたくさんのお店が出ているもんだと思っていたら、福岡駅で調達した屋台マップによると博多駅周辺には幾つか屋台が点在しているようで、今回立ち寄ったバスステーションから一番近かった中洲の屋台はちょうど夕食どきという事もあって観光客でほぼ満席でした。泣く泣く屋台を諦めて一旦バスステーションに戻り、外の広めのスペースでモールトンを分解して荷物を預かってもらってから、博多駅前をぶらぶら探索することに。


バスステーションでは、有料ですがこんな風に荷物も預かってもらえます。


1930分 博多皿うどんの店を発見。

駅前にもたくさんラーメン屋さんあるのですが、『元祖博多名物皿うどん』につられて入ることに。


一般的なパリパリ麺の皿うどんを想像していましたが、餡も掛かっていてまた違った感じの皿うどんで最高でした。

バスステーションに戻って、ステーション内の大浴場でのんびり1時間、汗を流し体もほぐして、21時30分発のバスを待ちます。


午前740分 京都駅到着。

充実の長距離バス輪行旅でした。



JR京都駅内のうどん屋。

あったかいうどんを食べて気持ちの良い朝のスタートです。


今回は初めて自転車込みの長距離夜行バスを利用しましたが、やっぱりバスはバスで便利だと思いました。

普段と変わらない日中の仕事を終えて、夜に出発し、朝から丸1日遊んで翌朝帰って来る、休息もしっかりと取って目一杯遊ぶ。

時にはバスの輪行旅もおすすめです。