2023-10-22

モールトンとジムニー 2+4styleで天空の郷「果無集落」へ

2023年8月29日
モールトンで登って、そして見たかった日本で一番大きい村、奈良県十津川村にある世界遺産 ”果無集落(はてなし しゅうらく)”へ行ってきました。

30℃を超える蒸し暑い中、往復約8kmと予定よりも少ないサイクリングになってしまいましたが、広大な山々の景色を見て、止まって、お昼ご飯を食べて3時間ほど楽しみました


8月29日 早朝5:20 
Moku2+4西京極本店をスタート。
ヒッチサイクルキャリアにモールトン2台を積んだ初めての2+4Styleです。

8:50
奈良県五條市 天辻峠の山頂にある道の駅「吉野路 大塔(おおとう)」へ到着。
ほぼ下道を走るのですが、ここまで約3時間30分掛かかりました。
開店する9:00まで待ちます。

せっかくなので道の駅スタンプラリー帳を購入しました。

記念すべき1つ目のスタンプです。
大塔町は星がきれいに見える町として有名なのだそうで、UFOをイメージした道の駅の建物と星のデザインでした。

道すがらにある道の駅「十津川郷」に立ち寄って朝食を購入。
早々に道の駅・十津川郷を後に。
2軒目にしてスタンプラリーを押し忘れました。

10:30
ようやく目的地に到着。
西京極本店から5時間ほど掛かりました。隣の県ですがとにかく紀伊半島は山が深いですね。自然がたくさん残されている地域なので、道中も美しい山と川の景色が楽しめました。

目的地の果無集落のすぐ近くにある十津川村の村営駐車場にクルマを止めました。

 
この日は8月末のまだまだ暑い日だったので、日差しを遮る屋根付き駐車場はめちゃめちゃ助かりました。料金設定はこんな感じです(画像右)

大抵のヒッチサイクルキャリアは、こんな風に自転車を下ろさなくてもリアドアが開けられます。悩みに悩んで選んだこのヒッチサイクルキャリアですが、また別の記事で詳しくご紹介しようと思っています。 

ワンタッチで折りたためるヒッチサイクルキャリアも車内にきっちり収まりました。

11:00 サイクリングスタート。

橋を渡って、

すぐに果無峠の麓に着きます。


熊野参詣道 小辺路(果無峠)登山口はこんな感じでした。
細くて急斜面の階段。

ここから果無集落まで約3km上っていきます。



滝の音が聞こえてきました。

11:45
"果無 めん滝"と書かれてあります。

ここを抜けると、

ザーーーッとひっきりなしに流れてくるダイナミックな滝でした。
豪快な滝の音とミスト状の気持ち良いしぶきを浴びて暑さと疲れも吹き飛びました。

無の時間。

滝のマイナスイオン効果でしょうか...この後スイスイと軽快に登り切れました。

じわりじわりと高度も上がってきました。


12:00
標高400m、果無集落に到着です。


果無山脈を見渡す尾根に位置することから「天空の郷」と呼ばれています。


この細道が熊野参詣道なので先に進みます。



民家の一角に「スタンプはこの中にあります」と書かれてある箱があったので開けてみると、果無集落のスタンプでした。

手彫りっぽいデザインが素敵です。

帰宅後調べてみたら、熊野参詣道 小辺路スタンプラリー押印帳なるものが存在していました。高野山金剛峯寺から熊野本宮大社までのとても険しい参詣道スタンプラリーなのだそうです。1000m級の峠を3つ越えるがゆえに難所も多く静謐な雰囲気が保たれているとのこと。
静謐な雰囲気に強く惹かれます。今回のように一つずつ小分けにしてモールトンで行けるポイントがあれば行ってみたい!なんて気持ちも芽生えたりしましたが、自転車であっても気軽に始められるものではないでのしょうね...。



12:30
美しい果無集落をぐるりと堪能して下山します。

12:55
果無集落へ向かう途中で見つけていた釜めし”やまとや”さんでお昼ご飯を食べました。


山菜たっぷり熱々の釜めし。
注文してから炊かれるので20分ほど待ちます。


14:00
村営駐車場に到着。

14:30 出発
もうひとつの目的地はクルマで向かいました。
距離でいうと15kmぐらいだったので、当初はモールトンで向かおうと考えていたのですが、釜めしのやまとやさんで尋ねてみたら「クルマでも50分は掛かる峠道なので是非ともお車で」と教えて頂いてクルマで向かうことにしました。ちなみに徒歩なら半日は掛かるそうです。

ルート作成時は、いつも距離だけは事前に確認しておいて、敢えて細かい高低差は気にしない&調べ過ぎないようにしていますが(案の定毎回その高低差にびっくりしますが)、その方がどんなコースなんだろうとワクワクできるので、今回のように時間に余裕がない、または道のりが険しいと判断した場合は無理に行かないようにしていますが、今までは全体的に上り基調だなぐらいのルート作成で時間内に行きたい場所まで運良く辿り着けていたので、今回もなんとか行けるだろう!みたいなノリで考えていましたが、教えてもらって助かりました。

15:30
玉置神社に到着。
ちょうど1時間。最後までギア1速のままでした。
標高1067mの玉置山の山頂近くにあります。
こちらも果無集落と同様に紀伊山地の参詣道として世界遺産に登録されています。
境内には樹齢3000年の神代杉を始め、天然記念物に指定されている巨樹が群生しています。








樹齢3000年の神代杉



16:30
玉置神社の駐車場から望む広大な山々。
玉置神社を後に帰路に着きました。

果無集落は以前から気になっていた場所で、いつかモールトンで行ってみたいなと思いつつも内陸の山深い地域なので、鉄道の輪行ではなかなか行きづらかったところだっただけに今回訪れることができて嬉しかったです。
そして悩みに悩んだジムニーのヒッチサイクルキャリアを初めて使ってみて、往復470kmのドライブでしたが、これから新しい2+4styleの楽しみ方が始められそうだなぁと思いました。

今年の夏にジムニーに乗り換えてヒッチサイクルキャリアを取り付けてから行動範囲もグ〜ンと広がってきました。それに加えてしんどいだけじゃない輪行の楽しさもコロナ禍を通して気付くことができて、モールトンと一緒に楽しむ時間がもっともっと増えそうです。
クルマであっても日本最大の半島ともなるとなかなか行動に移せませんでしたが、これをキッカケにもっと訪れる機会が増やせればいいなと思っています。
紀伊半島には古来より受け継がれてきた豊かな自然がたくさん残されています。
自転車だとその素晴らしい自然をより近くに感じられるので皆さんも是非!