2023-09-05

モールトンで飛行機輪行の旅(奄美大島と加計呂麻島)





Moku2+4 Staff タカです。

2023年2月末、友人のお祝い事で奄美大島へ飛行機輪行してきました。

家族3人で招待されて、チャンスがあればソロサイクリングしたいと計画していましたが、奄美大島だけでなく、加計呂麻島でも走れるタイミングがあったので船の輪行もしてきました。




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京都駅からJR関空特急”はるか”に乗車。



荷物は2点。

背中にはバックパックタイプのモールトン純正輪行バッグに、携行品、パニアバッグを全て納めて約20kg。

胸元のセカンドバッグには、着替え、自転車シューズ等を入れて約5kg。


格安航空ピーチでの自転車預け荷物は別途予約が必要で、重さ20kg以下で最も長い辺が203㎝を超えないもの。持ち込み手荷物は、三辺合計115㎝以内で2袋までの合計7kgです。


預け荷物は制限ギリギリの20kgまでに抑えました。

モールトン純正バックパックの長い辺は203cmを超えないので問題なしです。



”はるか”の荷物置きスペース。(乗車席の一番後ろにも置くスペース有り)



関西空港のピーチ専用のチェックインカウンターは、かなり混雑していたので早めに行くのがベストです。

この日は機内トラブルで出発時刻が遅れたのでゆっくり空港を満喫しました。




間もなく奄美空港到着。サンゴ礁が広がる海。


18:00

約1時間40分のフライトもあっという間に終わり、奄美空港到着。

2月末で気温16°、湿気もあり亜熱帯の生ぬるい風。そして空港前で揺れるヤシの木。心地よい南の空気。


鹿児島県の奄美大島は、大きさ712.35㎢、周囲461.1㎞、人口約6万人。離島の中では佐渡ヶ島の次に日本で二番目に大きい島です。「東洋のガラパゴス」と呼ばれ、海にはたくさんのサンゴ礁、南にはマングローブなどの亜熱帯性雨林が広がり、天然記念物のアマミノクロウサギを始め沢山の固有種が暮らす生物多様性の島です。



227日 12:30

北部に位置するアヤマル崎からツーリングスタート。

アヤマル崎にある奄美の看板前。


アヤマル崎にあるサイクルトレイン。

モールトンはその辺に駐輪して、サイクルトレイン(自分の足で漕ぐタイプ)に乗りました。とても短いですがアヤマル崎の景色を堪能できます。


サイクルトレインから見える海岸線。



左) ソテツとまだ小さいサトウキビ。

右) 刈り取り間近で強風に耐えて曲がりに曲がったサトウキビ。

この時期はサトウキビの刈り取り時期で、製糖工場で作りたての黒糖(新糖)に出会えます。


13:00 

km地点 土盛(ともり)海岸の少し先から奄美空港まで海岸線を走れるサイクリングロード。

短かいですが静かなのでゆっくり南の植物を楽しみながら走れます。

まだ2月末ですが鳥やカエル、虫たちは目覚め元気よく鳴いていました。

本土から飛行機でたったの1時間半でこれだけの風土の違いを改めて感じた日本の多種多様な自然環境。



大きなアダンの木とアダンの実


アダンの木がびっしりはえたサイクリングロード。



リュウキュウアサギマダラ。



ボトルツリーに似た巨木。



14:00 

15㎞地点 土浜海岸が一望できるポイントに到着。



潮が引き始めて少しサンゴ礁が見えているだけですが、干潮時はもっと奥まで歩いて行けるくらい引いていきます。どこの海も素晴らしい景色があるのですが、このサンゴ礁も落ち着く良い景色です。

実は三ヶ月ほど奄美大島に住んでいたことがあって、時々この海にも来ていました。でも自転車で来るのははじめてです。



小腹が空いた時に丁度いい”ふくらかん。黒糖の蒸しパンで、どこの商店でもよく売ってます。




ケンムン注意の看板。

ガジュマルの木に住む少しいたずら好きで魚が好物の妖怪。会えたり、いたずらされたらとてもラッキー。



民家の近くに自生するパパイヤ。



用安(ようあん)海岸   アオサのりの季節がスタート。

5月頃までは、一面びっしり緑色。

上っ面だけとってザルでサッと砂を落として洗うとすぐに食べられます。

住んでいた頃にもこの海に時々来ていましたが、この場所は、ぼーっと休憩していると息継ぎに来るウミガメに出会えることもあります。ここも自転車で来るのははじめてです。


スタートから20㎞地点にある田畑鮮魚店 



ここはいつでも新鮮な魚が買えます。



15:45 32㎞地点 島とうふ屋 



ここは日替わり定食もオススメですが、自転車に乗っている時の温かい島うどんと豆腐は最高です。

しかもおぼろ豆腐、奄美の発酵飲料”ミキ”が食べ飲み放題。


17:00 45㎞で奄美ツーリング1日目終了。

半日で北側の奄美大島を堪能出来ました。



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名瀬港朝の市場。

真ん中の魚はナンヨウブダイ(エラブチ)で、刺身、唐揚げ、煮付けどれでもびっくりする美味しさ。

南の島にお越しの際はぜひお試し下さい。

見慣れない色鮮やかな魚が多いのですが、どれもとても美味しいです。


11:50 お昼の便で奄美大島の南位置する加計呂麻島へ。



奄美大島の南のにある古仁屋港から加計呂麻島の西側の港瀬相港に渡ります。

クルマも運べるフェリーか、海上タクシーで渡ることが出来ます。

(この時は無料で自転車が載せられましたが、船の種類などで料金で変わる可能性あり)

荷物は空いてるとこに適当積んで、乗客乗り込み次第出発するので油断していると置いて行かれるので注意です。


フェリーで25分、海上タクシーで20分。

フェリーと海上タクシー合わせて1日に9本くらい出航しています。



加計呂麻島に到着 巨大なタカセガイのオブジェがお出迎え。



なんとも不思議な花が咲く島バナナの木 



大きなガジュマルの木。



少し小ぶりなガジュマルの木。



加計呂麻の絶景ポイント”タカテルポイント”へ。

夕日を見に前方に広がる亜熱帯の森へ。

花富(けどみ)海岸 ~ 西阿室集落へ抜ける一本道の途中にタカテルポイントがあります。



この辺りにはこんな感じのソテツが群生しています。


タカテルポイントに到着。


タカテルポイントから見る夕日。

2日目は加計呂麻島の瀬相港からタカテルポイントまで約10㎞のツーリングを楽しみました。

加計呂麻島ではサイクリングする時間もないだろうと思っていたので走れて嬉しかったです。


3泊4日奄美大島の旅、自転車がメインではありませんでしたが、大きくて重いバックパックに楽しい荷物をいっぱい詰め込んで、自転車をゆっくり組み立てて、乗れる時間だけ走る。

奄美大島、加計呂麻島ともに本土とは空気も景色も食べ物もたくさん違いがあるのですが、自転車で走ってみて改めて良い島だなぁと感じました。


住んでいた頃にはクルマで走っていた場所を今回はモールトンで走ったのですが、自転車は立ち止まりたいところで立ち止まれて、木々や生き物を観察できる。輪行にはクルマにはない自由度があります。モールトンは、短い・長いの距離に関係なく、ゆっくりと気持ちよくツーリングできる自転車だということも改めて実感しました。何より普段から愛用している自転車で走れたことが楽しかったです。