2017-04-02

Moulton Jubilee Sportive(Sportif/) / Steel Grey

静岡県のお客様からご注文いただいたMoulton-Jubileeがようやく完成しました。
キャリアとバックも追加されました。

左)純正Dayキャリア、右)純正Dayバック。

Jubilee専用ステッカー。
別途料金でステンレスラグも追加されました。

コンポーネントはCampagnolo RECORD。

ロングライドでライトのバッテリー消耗が気にならないように、
ドイツ製「Schmidt」のハブダイナモライトも取り付けられました。
別注のステンレスラグに合わせて、ヘッドライトのカラーはクロームをセレクト。

「Schmidt」のダイナモハブ。
Campagnolo Record のリアハブに合わせて、
ダイナモハブは黒色を選ばれました。
ペダルはコンパクトで軽量なチタンアクスル仕様の脱着式。
ハンドルステムは別途料金でMoulton純正のウイッシュボーンステムを選ばれました。
現在のスタンダードはアヘッド仕様になっていますが、スレッド仕様のステムを発注。

サドルはBROOKS Swallow Chromeのハニーで、
バーテープもBROOKSのハニー。

Moulton刻印入りのステンレス中空ボトルケージ。

ーーーーーー組み立て編ーーーーーー

細かい箇所を点検しながら組み立てていきます。

キングピン脱落防止のボルト製作をします。
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キングピンのパーツも分解して点検し、グリスアップ後に組み立てます。
ピボットスピンドルの動きがとても固かったので、ピボットブッシュ内径をほんの僅か削りますが、まずは計測から。

どのくらい削るかを決めた後、ほんの少し削ります。
今回の削り幅はスピンドル外径φ15.80に対してブッシュ内径をφ15.81にしました。

次にスピンドル長をこれまたほんの少しだけ縮めます。
今回は55.10mm→54.95→54.70

リアフォークのピボット作業を終えたら、フレームアライメントを点検します。
リアエンド位置が左右わずかに違いました。

エンドを削ってアライメントを調整します。

削った後、左右同じ位置になりました。
リア廻りの点検修正を終えたら、
フロントフォークアライメントの点検と修正に移ります。

フレームアライメント作業が出来たら、フレームの下処理。

ステムは、注文時に元々のアヘッド仕様からスレッド仕様に変更することは出来ますが、
フォークコラムはそのままアヘッド仕様で届くので、スレッド仕様に加工する必要があります。

まず、ヘッドチューブ長を計り(左)、フォークコラムをカットする長さを決めます(右)。

フォークコラムのスレッド化が完了。
お客さんの体格に合わせてフォークコラム長を決定した後、
コラムスペーサーを加工します。

このような加工も施していくとセミオーダー モールトンみたいな感じになりますね。
フロントサスペンションを滑らかに動くようにするため、
サスペンションピストンやその他パーツを加工します。

カンパニョーロのブレーキを取り付けるためには、ブレーキ位置を下げるアダプターが必要になりますが、ある程度形になったアダプターをフライス盤などを使いながら現物合わせで微調整していきます。

ショートリーチブレーキアダプターを取り付けてから、さらにダイナモライトを取り付けるため加工箇所も増えていきます。

リアハブを分解し、ハブシャフトと左エンドを旋盤で加工します。
このような細かな作業を経て完成へと近づいていきます。