AM-Speed S のフロントサブフォーク修理の依頼です。 フレームアライメント点検に加えて、 装着されていた Shimano DURA-ACE 7700を7800 に交換されました。 |
DURA-ACE 7700を取り外していきます。 |
折れたサブフォークの修理依頼だったので、修理する事も考えましたが、 補強しにくい箇所だったこともあり、ご依頼主に説明した上で 交換することになりました。 |
今回のフレームは他店で購入されたモールトンなのですが、持ち込まれた時は、
DURA-ACE 7700 のショートリーチ用のブレーキアダプターが装着されていましたが、
取付ナットの長さが長過ぎたり、その他諸々、取付け方法に気になる点が多かったので、
アダプターも交換することになりました。
自分ではこのような仕事はしませんね。
Speed S Mk1用にこちらで製作したアダプターを取り付けながら微調整します。 |
フォークのアライメント点検と修正。
スプリングやサスペンションピストン、ボトムリンクなど摺動(しゅうどう)する部分は滑らかに動くように削ります。
今回はスプリングのみの先端画像ですが、バリがあったので削ります。
左)加工前、右)加工後。
リアフォークにガタがあったので、確認するためブッシュを取り外すと
削れた後がありました。
ブッシュが削れた原因は、ロウ付けによるロウが内部に残っていたためでした。
左)削る前 右)ロウを削り研磨しました。
新しいブッシュを圧入したら、ブッシュ幅とスピンドル幅を計測します。
計測結果に応じて、スピンドルを1/10mmから1/100mm単位で加工します。 |
左)ボトムブラケットスペーサー加工前 右)加工後
DURA-ACE 7800のコンポーネントを取り付けます。
フレームのボトムブラケットシェル幅が基準値より少し小さかったので、フレームとボトムブラケットの間にスペーサー(画像)を入れて対処しました。
今回取り付けたボトムブラケットは、スペーサーを入れると0.2mmほど隙間が空いたので、シムの内側を少し斜めに削りました。
ボトムブラケットの取り付け方法については、
下記ページ「3.ボトムブラケットのフェイスカット」にて詳しく説明しています。