画像左:本国から送られてきたAM-Esprit 標準の長いヘッドチューブとフォークコラム。
画像右:ウィッシュボーンステムが装着できるように加工したヘッドチューブ。
少し前からMoulton AM-GTを除く17インチシリーズのヘッドチューブの長さが、画像左のように長いものに変更されました。これが標準仕様となってしまったため、Moulton製ウィッシュボーンステムが標準では取付け出来なくなってしまいました。
別途料金でウィシュボーンステム仕様としてMoulton社にオーダーすることは可能ですが、その料金が高額なため、価格を抑えるために少し前まで日本の鉄工業者で加工依頼していました。 が、ヘッドベアリングの種類によってはネジの深さが若干違うため、ヘッドベアリングを組み付けていくと「ほんのもうちょっとだけネジに遊びがあった方が良いなぁ」とか「このヘッドセットにはちょっとキツいなぁ」ということがあったので、「もうちょっとネジを追い込んでほしい」など再び加工を依頼することもありました。やはりそのような微小な事は組み立てている本人が加工するのが一番やなと思ったので自分で加工しました。
左側:ウィシュボーンステム用のフロントフォーク。
右側:汎用性のある一般的なステムが装着できるように変更された標準のフロントフォーク。
右のフォークを左のような長さに加工しますが、ただ切るのではなく、短く加工してネジを立てなければなりません。技術的には難しい事では無いんですが作業が大変なんです。錠盤でのフレーム修正と一緒で、組み付けるヘッドセットに合わせて繰り返し確認していきます。
ネジ山の切り込み具合を確認していくんですが、はじめは浅めに切り込んで、徐々にヘッドセットに合わせていきます。初見である程度の加減は分かるので2回ぐらいの作業でOKを出すこともできますし、「形」にるすだけなら簡単で時間も掛かりませんが、その都度、その部材(フォークコラムやヘッドセット)に応じた加工をしたいので、作業を繰り返し行って徐々に詰めていきます。単純な作業なのに手間が掛かるんですよね・・・。
画像右:ウィッシュボーンステムが装着できるように加工したヘッドチューブ。
少し前からMoulton AM-GTを除く17インチシリーズのヘッドチューブの長さが、画像左のように長いものに変更されました。これが標準仕様となってしまったため、Moulton製ウィッシュボーンステムが標準では取付け出来なくなってしまいました。
別途料金でウィシュボーンステム仕様としてMoulton社にオーダーすることは可能ですが、その料金が高額なため、価格を抑えるために少し前まで日本の鉄工業者で加工依頼していました。 が、ヘッドベアリングの種類によってはネジの深さが若干違うため、ヘッドベアリングを組み付けていくと「ほんのもうちょっとだけネジに遊びがあった方が良いなぁ」とか「このヘッドセットにはちょっとキツいなぁ」ということがあったので、「もうちょっとネジを追い込んでほしい」など再び加工を依頼することもありました。やはりそのような微小な事は組み立てている本人が加工するのが一番やなと思ったので自分で加工しました。
こんな感じで ウイッシュボーンステムが取付けられるようにヘッドチューブを切ってしまいます。
このカットする長さですが、ウィッシュボーンステムはハンドルの高さ調整が出来るので、また同じ加工をする時のためにカットする長さを一定に決めておけば楽なんですが、どうせ加工するならと、オーナーの背丈も考えて切り揃えました。標準値で長さを決めてしまうと、小柄な方だとハンドルが高すぎて無理が出てきますし、背の高い方だとコラムの突き出しが長くなってしまいますね。この手間は快適性だけじゃなく見た目のバランスですかね。
左側:ウィシュボーンステム用のフロントフォーク。
右側:汎用性のある一般的なステムが装着できるように変更された標準のフロントフォーク。
右のフォークを左のような長さに加工しますが、ただ切るのではなく、短く加工してネジを立てなければなりません。技術的には難しい事では無いんですが作業が大変なんです。錠盤でのフレーム修正と一緒で、組み付けるヘッドセットに合わせて繰り返し確認していきます。
ネジ山の切り込み具合を確認していくんですが、はじめは浅めに切り込んで、徐々にヘッドセットに合わせていきます。初見である程度の加減は分かるので2回ぐらいの作業でOKを出すこともできますし、「形」にるすだけなら簡単で時間も掛かりませんが、その都度、その部材(フォークコラムやヘッドセット)に応じた加工をしたいので、作業を繰り返し行って徐々に詰めていきます。単純な作業なのに手間が掛かるんですよね・・・。
フォークコラムを短く切ったので、今度はステムがこれ以上深く入りません。またまた内径を加工しなければなりません。 |
画像左:画像中の赤い「→」の部分に段付きがあり、ここでステムが当たるため最後までステムが差し込めません。
画像右:加工後、段付きが無くなってこれでステムが入りました。
そして、フォークのアライメント点検と修正です。フォークを組み立てるだけで結構な時間が掛かりますね。 |