2025-11-11

🎵旅とモールトン 第32弾 縄文時代の遺跡へ         岩屋岩窟遺跡/金山巨石郡(岐阜県下呂市金山町/2025年9月26日)           

2025年9月26日

まだまだ暑い9月末、岐阜県まで足を延ばしてサイクリングしてきました。

クルマを道の駅「飛騨金山 ぬく森の里温泉」に駐めて、下呂市にある「岩屋岩窟遺跡(いわやいわかげいせき)/金山巨石郡」を目指しました。


岩屋岩窟遺跡は、太陽暦の機能を持った縄文時代の史跡とされていますが、いまだ謎に包まれているそうで、天文学とか史跡とかちんぷんかんぷんですが、巨石郡が突然現れるところも圧倒されましたし、巨石に囲まれるという普段ではあり得ない不思議な体験もできました。

走行距離は毎度のことで短いですが、下呂市金山町は清流と目にも鮮やかな緑に囲まれたサイクリングにぴったりの地域でした。そんなサイクリングのレポートをご紹介します。

午前8:40

「道の駅 飛騨金山 ぬく森の里」に到着

この日はお天気も良く、澄みきった迫力のある馬瀬川はドライブコースとしても楽しめます。


午前9:10

サイクリングスタート


道の駅を出て、馬瀬川沿いの国道86号線を少し走ったら、すぐに橋を渡って国道と並行している田んぼに囲まれた側道を走ります。


ルートを作成する際は、極力クルマやバイクの通らない道を選びます。すると集落の中を走ることが多くなるんですが、その地域の生活が感じられて好きです。ここも美しい集落で、真っ直ぐ伸びる一本道をどんどん進んでいきます。(マンホールを撮影中)


金山町のご当地マンホール

東仙峡金山湖と市の花「ササユリ」が描かれています


午前9:45

馬瀬川の橋を渡って国道へ戻ります。


趣のある建物だったので撮影

旅館だそうです


馬瀬川第二ダム

クルマやバイクが馬瀬川第二ダムの右岸 国道86号線の瑞山街道へ進む中、ダムの左岸沿いを走ります


馬瀬川ダムの左岸沿い

そんなに走っていないのにどんどん景色が変わっていきます



どこもロケーションが良すぎて、なかなか前に進めません...

クルマもバイクも全く走っていない林道沿い

注意⚠️ 次の画像2枚には両生類が写っています。苦手な方はサラッと飛ばしてください。


林道の真ん中に泥の塊が...と思ったら大きなカエルでした。


寝てる...恐竜みたい...

道のど真ん中で外敵はいないのだろうか... 平和


午前10:50

金山巨石郡の入り口

画像奥の道から走って来たのですが、え?ここ?っと不意打ちに看板が現れます


ここから上り坂です。GARMINの案内ではここからすぐのはずで、途中に案内看板もあって間違いないはずなのに、それらしい雰囲気が感じられなくて半信半疑で上っていたら急に巨石が目の前に幾つも現れました。


午前11:00

岩屋岩窟遺跡に到着

急な石の階段を上がった先には立派な鳥居がありました


ひとつどころでない巨石

遠くから眺めても、近くからでもその巨大さに圧倒されます


古代日本の縄文時代から天文学的に使われていたとされる金山巨石郡

天文学といえば、小学生の頃に天体観測したぐらいで全くもって馴染みがないのですが、巨石郡から紐解いて縄文人たちの世界観を現代に伝えてくれていることに感謝。

縄文時代、自然との調和...ロマンですね


天文巨石群とは、北極星や太陽運行の北限(夏至)と南限(冬至)、そして東西方向を示す側面やスリットなどの構造を持つ巨石群のことをいいます。

巨石天文学視点からの縄文文化研究より引用


巨石の岩陰にひっそりと佇む小さな石
ロックバランシングというそうです

気持ちの良い風が吹く木陰で佇んでみたり

巨石と巨石の間もどんどん歩いて行けます


巨石の上にも何なく上がれます


巨石群のそばに川辺まで近づける清流がありました

ここにもストーンバランシングがたくさん。絶妙に整ってます


12:00

巨石郡は小さい範囲に密集しているので、それほど体力も奪われないだろうと調子に乗ってめちゃくちゃ歩き回ってたら結構疲れました

岩屋岩窟遺跡群を後にします


12:30

岩根屋金山店


そもそも飲食店の少ないエリアではありますが、この日はどこのお店も閉まっていて、

唯一営業されていた岩根屋金山店。

お腹が減りすぎて口数も減っていたところだったので大変助かりました。


表の看板には営業中とありましたが、営業している感じがなかったので恐るおそるドアを開けて「空いてますか」と声を掛けたら、カウンター席に座られていた常連のお客さんから「どうぞ」と返事がきたので自転車を施錠して安心して入店しました


お店の方が忙しくされていたので、カウンター席に座られていた先ほどの常連のお客さんから「良かったらカウンターどうぞ」と案内して頂きました。

なんだか和やかな雰囲気のお店です。

カウンター内にある美味しそうなお魚のお品書きにワクワクしました。


ランチメニューがたくさんあって迷いました。

お魚のお品書きを見てお魚の口になっていたのでお寿司ランチと、

ケーチャンの意味が分からずお店の方に尋ねたら、鶏肉の炒めたものとのことで、ケーチャンランチを注文。

注文後に「ケーチャン辛いけど、辛いの大丈夫?」と聞きに来てくださって、激辛でなければと答えました...ありがたい。


お寿司ランチ(冷たいおうどん付き)

目の前で大将がお寿司を握ってくれます。

常連さんと会話をしながらネタを切って握ってと、価格的にも大衆的な雰囲気のお店でしたが大将の一切の無駄のない所作に見入ってしまいました。


ケーチャンランチ(冷たいおうどん付き)

岐阜のソウルフードなのだそうです。

熱々ジュージューの鉄板でやってきました!甘辛い鶏にキャベツと玉ねぎ、どんどんお箸が進みます。汗だくだったので冷たいおうどんの美味しいお出汁にも生き返りました。

どれも美味しかったー。


ふらりと立ち寄ったお店でしたが、待っている間も食べ終えた後も、常連さんたちが話しかけてくださって、大将もひと段落したら会話に入ってと、最初から最後までずっと和やかな雰囲気で良い時間でした。


13:40

横谷渓 四つの滝(よこたにきょうよつのたき)に到着。


目的も達成できたのでこのまま帰るつもりでしたが、体力・気力・時間の余裕があればゴール手前にある「横谷渓 四つの滝」にも立ち寄ろうと話していました。


昼食場所でご一緒した常連さんから横谷渓のことを聞いたところ、四つの滝が見られる名所で夏場は涼を求めてたくさんの人で賑わうそうで、一の滝、二の滝はすぐ見られるところにあるけど三の滝、四の滝は結構坂がキツイかも...と教えて頂いたので、とりあえず“一の滝”は見ておこうと行ってみました。


一の滝「白滝」

自転車で入れそうだったので、ぎりぎりまでモールトンで入っていきます。


巨石郡で脚を使ったせいで疲労感もありましたが頑張って正解!

とっても綺麗な滝が間近で見られました。

貸切状態だったこともあって、ここでゆっくり時間を過ごして、しばらくして別の方が来られたので"一の滝"を後にしました。


マイナスイオンを浴びて疲労回復できたような気がしたので二の滝にも向かってみました。短いけど結構キツイ...


二の滝「二見滝」


これまた違った趣のある滝でした。ここも滝のそばまで近寄れます。

滝の流れって延々と見ていられるので時間を忘れてしまいます。


三の滝「紅葉滝」の案内看板

紅葉に囲まれた滝だそうです。


一の滝、二の滝の美しい様を見たら、欲が出て三の滝、四の滝も見たくなったのですが、ここから残り1kmで一気に高度が上がるらしいので、冷静に大事をとって、帰りのことも考えて、二の滝で折り返しました。楽しみは残しておこうと思います。


14:30

白山神社(はくさんじんじゃ)


最後に四つの滝の入り口にある白山神社へお詣りをしました。

その歴史は深く創建は不詳とのこと。凛々しい神社でした。

あと少しでゴールです。

14:38

ゴール

飛騨金山 ぬく森の里温泉に戻ってきました。


モールトンをクルマに積み込みます。

いつもは後部座席をフルフラットにして前輪を外し、車内キャリアに2台固定する方法で積み込んでいますが(実際にこれが一番楽で簡単に2台積み込める)、今回はクーラーボックスに加えて温泉グッズなどいつもより荷物が多かったので荷物置きに後部座席一つを起こして、1台はリュックタイプのモールトン純正 "ふかふか" キャリングBagに収納し、もう1台はフレームを分解して積み込みました。


純正の "ふかふか" キャリングBagは、袋を縦にして積み込み、分解したモールトンはフレームの間にパニアバッグを挟んで傷の防止をしています。


こちらの純正 "ふかふかキャリングBag、仕切りがしっかりと分厚いため分解したフレームをそのままバッグに入れるだけでOK。フレームやギヤを養生する必要があるOSTRICH輪行袋より簡単に収納できます。


簡単に収納できる反面、残念ながらバッグ自体が大きいので携帯には不向きです。

実際に輪行で携帯することを考えるとOSTRICH輪行袋の方がオススメです。


後部座席一つを荷物置きとして使えるのは思っていた以上に便利だと思いました。


ちなみに、道の駅と同じ敷地内にある地元のお野菜などが売られている直売所は、閉店が15:00と早めに終わってしまうのでご注意を。

道の駅ぬく森の里温泉には、お野菜やお弁当などの惣菜は売られておらず、宿泊と温泉がメインの施設だったようで、売店も小さなお土産屋さんといった感じでした。


またこちらの道の駅にはお食事処もあって魅力的なメニューがたくさんありましたが、夕食の営業は土日祝の17:00〜20:00でした。この日は平日だったので残念!

ホームページには「飛騨牛や鮎など本格的な味で勝負する道の駅」と書かれてあったので悔やまれます。

馬瀬川の鮎は「味、香り、形」が良いことで有名なのだそうで、鮎釣りは12月31日までとのことで(毎年、遊魚期間は異なるそうです)この日も鮎釣りを楽しまれている方をたくさん見かけました。次は鮎を食べてみたいです。そういえば昼食場所の岩屋金山店の大将が常連さんと「鮎250匹釣れた話」をされていて、スケールが違う!と驚いたのを思い出しました。


17:00

最後に駐車していた道の駅の温泉施設を利用しました。

道の駅の外観からは温泉施設が想像できなかったので(実際は地下にありました)どこで受付されているのか最初は戸惑いましたが、宿泊施設の受付の隣に温泉の受付がありました。

(ちなみに...道の駅の向かい側に大きな看板で「天然温泉ゆったり館」と書かれてあったので最初そちらに向かったら閉館されてました...)


これまでは少しでも早く帰路に着きたい気持ちと、温泉に入ると気が緩んで眠たくなるんじゃないかと、温泉地であってもそそくさと帰っていましたが、前回の奈良県川上村での温泉体験で疲労回復の効果といいますか、頭も身体もスッキリしていつもより運転が楽に感じたので、今回も温泉で体をほぐしてから帰りました。やっぱり違いますね。温泉って凄い。



おわりに...

初めての岐阜県でしたが、概ね川沿いを攻めていくルートを作成したところ、クルマやバイクのストレスも皆無で、距離は短いですがコンパクトに巡る分、名所でゆっくり過ごすことができました。

自転車の走行距離が短くても自然の豊かさや偉大さを沢山感じられる気持ちの良いロケーションだったので、いつかこういうところでもモールトン有志の集いができたらなぁと妄想しました。 


下呂市金山町はMoku2+4からクルマで片道220kmと近くはないのですが、雄大な自然もあって温泉もあってサイクリングにピッタリなので皆さんも是非!


🌲今回走行したサイクリングマップは、無料アプリ「Ride with GPS」で作成していています。どなたでも共有できるマップですので参考にしていただけると嬉しいです♪