2021-07-06

AM-New Series Mk1 (Royal Blue) 組み立て編。

2000年製のAM-New Series Mk1です。
AMシリーズの20inchフレームはこのモデルから始まりました。
フレームの状態まで分解しました。

フロントフォークとヘッドセットを取り外し、ヘッドチューブを下処理。
モールトン社より届いた時点では、下処理が施されいないので、
そのままフロントフォークが取り付けられています。

フレクシター・スプリングとヘッドセットの下玉押しを取り外します。

左)フェースカット前、右)フェースカット後。

リアフォークピボット。
初期型-Mk1のNew Seriesのみ、フランジ付きオイルレスブッシュになっています。
Mk2でフレクシタースプリングになり、Mk3ではメタルブッシュにと
同じように見える箇所でも変更が加えられています。

0.05mmと0.1mmのシムを使い、リアフォークの動きを調整します。
ピボットの調整は隙間が大きければガタが発生し、
隙間が小さければリアフォークの動きが固くなります。
ガタがなくスムーズに動くようにシム調整又はピボットスピンドル長を加工します。


ボトムブラケット ハンガーの下処理。

定盤でフレームアライメントを確認します。

左右のリアエンド位置がズレていたので、0.7mmほどエンドを削ります。

リアエンドが平行になりました。

フロントフォークエンドも同様に平行度を確認、左右ズレていたので修正します。
このような平行度を確認する工具は、既存品では使えないので
Moku2+4オリジナルで製作しています。

ヘッドベアリングを分解・洗浄します。

グリスを付けながら、一つ一つボールを収めていきます。

モールトン純正の"HOPE"フロントハブを分解。

ベアリングを洗浄し、グリスを注入していきます。

ベアリングはフランス産でした。

フロント同様に、リアハブも分解・洗浄しグリスを注入していきます。
ベアリングを再度圧入する際にベアリングの転がりが渋くなることがあるので、
注意しながら作業します。

オーバーホールする前はとても汚れていました。

左)磨き前、右)磨き後。

左)磨き前、右)磨き後。

徹底的に磨いて息を吹き返したモールトン。
新たに加わったモールトンNew Series Mk1。