2021-07-13

"日帰り輪行旅" 福井県 三方五湖 - 30km


"ふらり気のまま" に日帰り輪行してきました。
目的地は三方五湖です。

京都駅 11時10分発 和倉温泉行きのサンダーバードに乗ります。

Moku西京極本店〜京都駅まで自走で30分ほど。
輪行バッグに収納するのに約20分(1台約10分)。

収納完了。

時間に縛られない気ままな日帰り輪行なので自由席です。
特急車両の足元にぴったり収まりました。
この下にもう1台モールトンを積んでいます。

二段重ねです。
この積み方は初の試みだったので大丈夫かな?と思ったんですが、
変速系統のトラブルもなく案外OKでした。
このサイズ感はロードバイク等の大径ホイールでは難しいでしょうね。

 12時01分に敦賀駅に到着、ここで下車。

12時19分の敦賀発の小浜線に乗り換えます。
最近の駅はどこもエレベーターがあって便利です。
整理券があるローカル鉄道にはじめて乗りましたが
レールバスと呼ぶそうで、汽笛が鳴ったり緑の中を走る山沿いの風景が
どこか懐かしくほっこりしました。

12時45着、JR美浜駅に到着。

美浜駅にはバイクラックが設置されていました。
自転車に力を入れている地域なのが分かります。
駅にはレンタサイクルもありました。

13時17分にサイクリングスタート。
遅いスタートですね〜。
昼食がまだだったので駅に併設されている観光案内所で昼食のお店を尋ねたら
いくつか教えて頂けたので、とりあえず何とかなるか!で出発です。

走り出すと、あぁ〜、気持ちいい。
梅雨時期なので雨具&着替えを持参していましたが出番はなさそうです。
駅からすぐのこの辺りにある昼食場所を紹介していただいたのですが、
まさかの臨時休業だったり、
平日のこの時間ともなるとご飯が無くなってしまったりと、
結局ここでは昼食にありつけなかったんですが、
まぁ何とかなるかという感じで、念のため塩飴とお茶で凌ぎます。
とにかく空腹にはならないように気をつけて下調べしていたコースに戻ります。

この辺りから湖岸が続きます。
雰囲気のある漁港が現れるんですが、何とも言えないノスタルジックな漁師町で、
こういう風景は大好きです。
飲食店が一件もなかったということもありますが昼食のことも吹き飛びます。

吸い込まれてしまいそうです。

そんなこんなで久々子湖〜日向湖の美しい景色を堪能した後、
コースから少し外れますが、JR気山駅が近いことが分かり、
ご飯屋さんがあるのではと地図を検索。
ありました。
「軽食 おまっとさん」
入り口には「営業中」の看板。
恐る恐る「食事はできますか」と尋ねたら
「閉める準備をしてたんですがどうぞ」と
14時40分、ようやく昼食にありつけました。
その節はありがとうございました。
ご飯にありつける安心感と美味しさを味わうことが出来ました。
楽しくてご飯のことを忘れかけていましたが、食べたらやっぱり安心しますね。

左)洋風かつ丼(ソースかつ丼)¥550-
右)親子丼 ¥500-

福井県はソースかつ丼が有名だなんて知りませんでした。
「和風かつ丼」もあったんですが
何気に「洋風かつ丼」を注文したらソースかつ丼でラッキーでした。
食べすぎると逆に走るのがしんどくなるので、
おやつ感覚で食べられてちょうど良かったです。
目の前に高校があったからもしれませんが、この価格は本当に魅力的です。
手作りで美味しい上にこの金額なんて、
日本の物価指数を考えると世界で一番ぐらいではないでしょうかね。
こんなところでも感性の持ちようで日本の魅力再発見です。

サイクリングを再開。
今回は運良く昼食にありつけましたが、
食べられなかったとしても我慢しようかなと思っていました。
まぁ何とかなるかぁ〜って感じで。
細かく下調べしないことで多少不便な点があったとしても、
その不便さも一緒に楽しめたらと思っています。

コースに戻ります。
次は水月湖の湖岸沿いです。
ここのサイクリングロードは抜群です。
久々子湖も日向湖も綺麗でしたが、水月湖ではまた別の表情が見られます。

余談ですが、こちらの水月湖
湖底に7万年の歳月をかけて積み重なった「年縞」と呼ばれる
縞模様が形成されていて
考古学や地質学における「年代測定の世界標準のものさし」として
世界に認定されています。
恵まれた地形によって世界一の年縞が形成された湖です。
これらは全てあとで知りましたが、
福井県は
年縞博物館、縄文博物館、恐竜博物館とロマンの宝庫ですね。

先に見えるのが水月湖です。
このような道を抜けると、

こんな感じの風景に何度も出会えます。
今回のコースは、はじめから最後までほぼ平坦路なので、
ペダルを回すというより惰性でコロコロ転がして進んでいる感じです。
ゆったりと穏やかな時間が過ごせます。

森の小道〜湖岸沿いの繰り返しなので全く飽きません。
絶景ポイントが多いのでなかなか進めないほどです。

この道は主に梅農家さんが使ったりしてると思うのですが、
クルマも人もほとんど見かけませんでした。
たいてい道路二車線であったり、ガードレールや堤防があったりして
少し離れたところに海や湖が見える場合が多いと思うのですが、
湖のすぐそばを走れる環境は全国的にもなかなか無いと思います。
山々に囲まれていることで風が遮られ波もほとんど見られません。
穏やかな湖の風景が楽しめます。
道も綺麗に管理されていて本当に走りやすいです。

走っていて突然神社仏閣が現れるのは日本ならではかもしれませんね。
お参りしました。

ゴールのJR三方駅に向かう道すがら、
「道の駅 三方五湖」を発見したので立ち寄ります。

「梅サイダー」と「梅&塩アイスもなか」を食べて休憩です。
テラスもあって水鳥観察棟もあったりして綺麗な施設でした。
こうやって小腹も満たせてゆっくり休憩できる場所もある三方五湖は
サイクリングに良い環境だなと改めて感じました。

道の駅 三方五湖から数キロ、17時30分 JR三方駅にゴールです。
時刻表を確認するわけでもなく、とりあえずモールトンを収納します。

ローカル線はノスタルジックです。
JR三方駅 18時02分発の列車に乗ります。
何も考えずにホームで時刻表を確認したら、
ちょうど良い時間に列車がありました。
ツイてます。

敦賀駅で乗り継ぎ。
19時16分発のサンダバードで京都に戻ります。

この日は平日の夕方でしたが、ほぼ満席に近い状態で急いで席を確保。
急いで着席したので行きの電車と違い、
足元にモールトンを縦にして置きました(ハンドル側を下に)。
まぁ、これはこれで安定してたので問題なく座っていたら、
切符の確認をされた車掌さんが戻ってこられて
「荷物をこちらへ置いていただいてもいいですよ」と声を掛けてくれました。

ここは携帯電話の通話などに利用されるスペースなのですが、
特に何用と指定されているものでもないらしく、
このように自転車を置いても良いそうです。
「紛失などの保証はないので心配な場合は鍵をされた方がいいかもしれません」
と親切に案内してくださいました。

今更ですが、日本って本当に親切・丁寧だと感じます。
行きのアナウンスでは、
「只今、2分遅れて運行しております。ご不便をお掛けしたしますが何卒ご了承ください」

帰りのアナウンスでは、
「まもなく京都です。只今雨が降っております。足元が滑りやすくなっております。
傘等お忘れなくお気をつけてお帰りください」

先ほどの車掌さんといい、アナウンスといい、とにかく丁寧!
いま日本再発見へ感性が向いているので、余計に感じるのかもしれないですが、
なんて丁寧なんだと感心しきりです。
海外でこんな気遣いのアナウンスなんでホント無いですからね。

20時09分に京都駅へ着きました。
ちょうど雨の切れ間で止んでいました。
ツイてます。

輪行なので荷物は最小限にしたかったのですが、
走りながら考えに考えて、お土産3つ買っちゃいました。
梅農家さんで不揃いの梅干し300円、梅ジュース(原液)400円、
道の駅 三方五湖で完熟梅の甘露煮750円
比較的重量のあるお土産ばかり。
京都駅構内の移動で指が千切れそうなりましたが買って良かったです。
どれも好みの味でした。
この日を思い出しながらじわじわ楽しく食しています。

三方五湖の湖岸沿いには約7万本もの梅の木が栽培されているのですが、
梅の木とは知らず、進むに連れてどんどんどんどん増えていくので
「一体これは何の木なんだろう?」と思いながら走っていたところ、
ちょうど農作業されていた方がいらしたので尋ねたら
「梅です。福井は梅の産地で、梅と塩だけを使った昔ながらの梅干し作りが盛んで...」
と話してくださり、そこでようやくいつも私が食べてる梅干しのパッケージに
「福井梅」と書かれてあるのを思い出し、
至極合点して嬉しくなって軽く話し込んでしまいました。
こういう地元の方とのふれあいも、すぐに止まれる自転車ならではの面白さです。
7万本の梅の花、
春先にはまた別の風景が楽しめるでしょうね。

眼下に見えるのは水月湖と久々子湖の間を流れる人工水路「浦見川」



今回の旅で強く感じたのは
「不便を楽しむ ≠ 無駄を楽しむ」です。

これって思っている以上に大切なのかもしれないなと思います。
世の中がますます便利になっていく中、いつでもどこでもテレワークが出来てしまうため、
多くの方がON-OFFの境目が難しくなっているのではと感じています。

Moku2+4の仕事に置き換えると、数あるパーツ代理店への発注は全てオンラインで、
ひと昔までのFAXの発注なんて殆ど残っていません。在庫状況や到着日が分かるので、
その前提で仕事の段取りを組み立てますが、ひとたび部品が手違いで届かないと
段取りが全て狂ってしまい、大変ストレスが溜まってしまいます。

FAXの時代は、部品が届くにも今より時間が掛かっていました。
部品がすぐに届かない前提で仕事の段取りを組むため、
部品の納期が前後しても何となく対処しやすかったです。
グローバリゼーションがどんどん加速していて、
世界中で利益確保のための高効率がさらに進んでいますが、効率が進み便利になるにつれ、
気づかないうちにストレスが今まで以上に溜まっていくような気もします。


今回の気ままに輪行旅ですが、
前日の夜になってもサイクリングに行くかどうか決めておらず、
2人とも疲れていたので、妻と朝起きてから考えようと話していました。
結局、朝起きてもからも行くかどうか迷って、迷った挙句とりあえず出かけてみようと出発。
後ろ向きだった分、この旅が余計に楽しく感じたのかもしれません。

一応サイクリングルートは作っていましたが、昼食場所はあえて調べませんでした。
スタートが13時17分、ゴールは17時30分。
サイクリング約4時間で走行距離は約30km、結構時間を掛けています。
昼食場所ひとつにしても、調べていないので探すのに時間が掛かったり、
地図では判別できない細道で
「この道、あっちの道まで繋がってるかなぁ」と走りながら話してたら、
どこからか「繋がってんでぇ〜」と返事がきて、ひょこり地元の方が現れたり、
ついでにお昼ご飯の場所を聞いてみたり。
気ままな旅なので気になった道があればルートから外れたりもするので
全体的に効率が悪くなるんですが
でもこの非効率が人間の感性的に良いんじゃないかと。


"旅"と"旅行"はほぼ同じ意味だと思うのですが、
若干ニュアンスが少し違うようにも思います。
"旅"は少しのハプニングもありながら自分の感性で進んでいくような感じで、
"旅行"は「どこへ行って、何をして」というような
効率よく計画を立てるような感じのイメージでしょうかね。

もしかすると、旅のニュアンスの方が感性が研ぎ澄ませるのではないかと。
気分が乗らなかったり、疲れていたら行かない。
非効率で"ゆるい”感覚で気軽に行けば、思っている以上に楽しめるかもですね。


あと、列車の旅が今の自分にフィットしてるような気もします。
元々クルマの整備士だったのでクルマが大好きで、
20代の頃はほとんど移動はクルマでしたし、電車に乗ることは避けていました。
待つ時間や駅まで行くのが面倒でクルマでサクッと行ってしまいたいみたいな。

クルマには無い、列車やバスの魅力を感じつつあります。
ローカル線に乗れば、景色をゆっくり眺めたり、
通勤や通学、その地域の生活を感じるのも楽しいです。
ゆったりとした時間の流れ、改札口のない駅のプラットホームを歩いていく学生。
そんな光景が映画に出てきそうでした。

 

軽量を意識して装備はサドルバッグのみ。
今回少し楽しみにしていたのがモスキートハンドルバーに合わせたシフトレバー。
モスキートハンドルとの相性は「どうだろうか?」と思いながら走りだし、
想像してた以上に操作し易かったです。また新たな提案が出来るので嬉しいです。

所有しているDouble PylonとこのNew Seriesは、
同じフレクシター・スプリングを備えたフロントフォークですが、
ハンドル形状もコンポーネントも違い、厳密には構造も違うので、
比較対象にしづらいですが、サスペンションの動き方も含めぜんぜん違います。
17インチのAMシリーズやTSR&SSTより、
フラッグシップのDouble Pylonが一番シルキーライドとも書かれることもありますが、
そんなことはありませんね。

ただ前提に、どこまでモールトン博士の意図を汲み取って組み立てるかによります。
きっちりと組み立てたモールトンとざっくりと組み立てたモールトンとでは別物ですね。


20インチでフレクシタースプリング搭載の「Double Pylon」と「New Series」、
20インチでリーディング・リンク式サスペンションの「TSR」、
17インチのリーディング・リンク式サスペンションの「AM-GT Mk1」と「Jubilee25th」、
日常で使いながらそれぞれの違いを感じでいますが、
ひとつひとつに個性があり、一概に金額だけで性能差を比較することはできません。
それは断言できますね。
こんなこと言ってしまうと、元も子もないですけど...。

5台あるモールトンの中で輪行用には、
17インチのJubilee25thと20インチのNew Seriesを使っていくつもりです。



最後に今回のルート(約30km)はこんな感じです。
次々と風景が変わる楽しいコースです。
今回は「Strava -ストラバ-」というアプリを使ってコース設定しました。
以下の地図がそのアプリで作ったコースです。
サブスクリプションの有料アプリですが、
(以前は無料アプリだったのですが現在は有料になっています)
いくつか試した中で、現時点ではこれが一番使いやすいかな?と思っています。
比較的道幅も狭く、コースの大変を占める湖岸沿いはくねくねと曲がりくねっているので
スピードを楽しむというよりかは
ゆっくりのんびりでも楽しめる小径車が持ってこいなんじゃないかなと思いました。

輪行は、電車の旅と自転車の旅の両方を楽しめて、
スタート地点とゴール地点違ってもいいので、自由度が広がりますね。
今回は梅雨時期でもあったので、雨具や着替えも持参していました。
荷物は極力シンプルにしたいところですが、多少重さを感じてもそれはそれで記憶に残ります。
ゆったりとしたサイクリングには三方五湖、おすすめの場所です。