2021-06-12

Moku2+4 Original AM-18 (Steel Grey)

2005年に生産が終了したAM-18最終モデルの販売車両が完成しました。
Usedですが特に目立ったキズや欠損もなく状態も良好です。
価格はお問い合わせください。Sold out

ここでAM-18の特徴を少し。

•フレームの材質がイギリス製レイノルズ社から、
日本製カイセイチューブに変更になった初めてのモデル。

•トラスフレームのチューブ外径が、AM-7から続く太チューブを採用。
(太チューブはこのモデルをもって使われなくなりました)

・17inch初のハイドロラスティック・スプリングを搭載。
エア(空気)と不凍液(クーラントのようなもの)で構成させているリアサスペンション。

・リアフォークピボットには、最初で最後のフレクシター・スプリングが搭載。

個人的な感想ですが、
ハイドロラスティック•スプリング と フレクシター の組み合わせは
17inchシリーズの中で1番”しっとり”とした乗り心地が味わえる
モデルなのでは思っています。

画像左)ハイドロラステック・スプリング。
17inchシリーズで初めて採用されたリアサスペンション。

画像右)リアフォークピボットのフレクシター•スプリング。
最初で最後に採用された。

フレーム分割部のキングピンキャップは、1997年から2005年まで採用されていたデザイン。

前後ディレイラーはポリッシュカラーのmicroshift。
リア変速は10段です。

前後ハブは、シマノ Dura-Ace 7800シリーズ。

クランクセットはポリッシュカラーが美しいフランス製のTA カルミナライト。
ペダルは同じくポリッシュカラーが美しい日本製 三ヶ島 SYLVAN TOURING Next Ezy。


Moku2+4 オリジナルの本所製モールトン17inchアルミマッドガードを装着。
モールトン純正よりも丸みを持たせたデザインなので、
全体的にクラシックで優しい雰囲気に変わります。

ハンドルはMoku2+4 オリジナルの日東製 "Loveday Bar"。
この形状のハンドルは1980年後半から1990年初頭にモールトン純正としてラインナップされていたのを、Moku2+4で復刻しました。

このハンドルは街中での散策等にぴったりで、
ストレートハンドルよりもアップライトなポジションで楽しめます。
ゆったり景色を見ながらのコンフォートライドにぴったりです。

またハンドル中央のフラット部分を握れば前傾ポジションも楽しめます。
フラット部分にグリップ取り付けているのはそのためですが、
その時にハンドルの曲がり部分を前腕辺りで固定すると
カッチリとポジションが決まるので、それもまた楽しいです。
個性的なルックスですが、乗れば納得の優秀ハンドルなのです。

左)シフターはシマノDura-Ace 10速。
この位置のシフターは変速しやすいです。
手のひら全体で握って変速できるのが良いですね。

右)ブレーキレバーは クラシカルなダイアコンペ。


ステムはデザインが特徴的な日東製のステムを合わせました。

サドルは、ブルックス 限定生産モデル"LAB LIMITED"
"無限の旅のために" というコンセプトのサドルです。
落ち着いた印象の中に少しアクセントを入れてみました。
モールトンなら無限のときの旅も可能ですね。

「気張らず・気負わず・悠々と。」
この時のAM-18にぴったりな
しっとりと愉しめるモールトンに仕上げました。


<組み立てアライメント作業編>

ボトムブラケットハンガーのタッピング&フェースカット

リアフォークエンドアライメント点検。

フロントフォークアライメント点検。
フロントの左右エンドが1mm程ズレていたので、ヤスリで削って修正します。