またまたAM-Espritの組み立てです。続くときは続きますね。 まずは、あらかじめ組まれて納品されるフロントフォークをバラして、フレーム錠盤とは別のフロントフォーク専用の錠盤で点検修正します。 |
前回のEsprit組み立てと同様に、現在納品されるAM-Espritは、汎用性のある一般的なステムが装着出来るように画像左のような長いヘッドチューブに変更されているため、標準仕様ではMoultonオリジナルのウィッシュボーンステムが取付け出来ないので、ヘッドチューブ、フォークコラムを画像右のように切削します。
次に、今回もリアフォークのフレーム幅よりピボットスピンドルが少し出ていたので、フレームのガタが出難いようにスピンドルを旋盤で加工します。
ヘッドチューブ、フォークコラム、ピボットスピンドルの加工が済んだら、フレームを組み立てて錠盤に載せ、いつものようにフレーム精度を点検し修正します。修正前はリアエンド幅127mmと狭めでしたが、右画像のように130mmぐらいに修正しました。
錠盤に載せて点検すると、リアエンドの位置が左右ズレていたため修正します。
画像左)フレームと工具との間に隙間が空いています。
画像右)隙間を測ると約2mmぐらい空いています。
2mmと言ってもされど2mmで、このままホイールを装着すると、目視でも確認できるぐらい右に傾いているのが分かります。されど2mmなんですね。自動車のエンジンでは1〜2mmの誤差でエンジンが壊れてしまいますからね。
ズレている部分(削りしろ)をペイントマーカーで印をつけます。 |
リアエンドの修正が出来たら今度はフロント廻りを錠盤で点検して、フレームの下準備が整いました。フレームだけでも長〜い道のりです。
今、ロードフレームの製作を休業日にちょこちょこと進めていますが、自転車フレームを作るのも色々なノウハウが必要だったり作業したりと時間が掛かりますが、完成されたフレームを点検したり修正したり、削ったりするのもなかなか大変ですね。Moultonはこのような作業をしっかりとやってあげないと本領は発揮できないな・・・と思っています。自動車のClassic Miniと全く同じやなとよく思います。
あとは、事前に測定させてもらった背丈に合わせて選択したパーツやコンポーネントを組み付けて完成です。