2011-06-22

走行距離 60,000km AM-New Series (New Blue) オーバーホール Part 2


5年で積算距離6万kmを走行しているAM-New Seriesの2度目のオーバーホール、Part2です。AM-New Seriesのフロントフォークは、AM-17インチシリーズや、TSRのようなコイルスプリングを使ってグリスで潤滑しているのでは無く、フレクシターというゴムのスプリングを使っているため、潤滑油が不要なサスペンション構造をしています。なので、コイルスプリングのようなオーバーホールをしなくて済む、基本的にはメンテナンスフリーなサスペンション構造と言えますが、フレクシター自体は問題なくても、周辺のボルト類などは錆などが生じているだろうから、状態を把握するため、パーツをできる限り取り外して点検しながら綺麗にしていきます。やはり分解すると取付けボルト穴が錆びていたので、もう一度タップを切り直します。

フォークコラムなど、表からは見えない箇所は、やはり錆びてきています。
左)ぷつぷつ錆が浮いてきています。
右)塗装を剥がすと思ったよりも黒く錆びていました。

左)錆止めを塗りました。
右)見えないところですが、同色で塗りました。

リアのフレクシター部分が錆で固着してしまうと、AM-17インチシリーズや、TSRに比べて、取り外すのにとても難儀するので、ひどくなる前に取り外して錆を落としました。
左)この状態では錆びなど、何も問題ないように見えますが…。
右)取り外すとやはりうっすらと錆ていました。


やっと、フレーム一式のオーバーホールが出来ました。ステンレス部分と塗装の部分も磨いたので新車のように復活しました。

フレクシターの表面も少し磨いて、フレクシターの位置を確認しながら圧入していきますが、ただ単に圧入するだけではだめです。このフレクシターの位置によってはフレームのセンターが変わるからです。

念のためフレームセンターとリアエンドの確認をします。

次にフロントフォークも取り付けて、フォークセンターなどを点検します。New Seriesのフレーム構造は、17インチシリーズと違って、リアピボット部分にゴムを採用しているのでフレームセンターの考えも異なります。修正が必要な場合は、「錠盤からフレームを外して→修正もしくは削り→錠盤に取り付けて確認」の作業を少しずつ進めて何度も繰り返します。これでフレームのオーバーホールは終わりです。
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