2011-05-10

Alex Moulton GT Mk2 (New Blue)Campagnolo ATHENA 組み立て。#1

女性オーナーのMoulton AM-GT Mk2を組み立て始めます。
本国から届いた時は、フォークは組み上がった状態で納品されますが、手を加えないといけないので分解します。
フェースカットを行ってから、ヘッドベアリングを入れてネジ山の状態を確認すると、ネジ山の精度が悪いため、ここまでしかねじ込めませんでした。スパナを使えば少々硬くてもねじ込めますが、基本的にネジは手で回して締まっていくぐらいでないとだめです。
フォークのネジ山を修正します。
次は、フォークのアライメント修正です。わかりにくい画像ですが、フォーク幅が規格数値よりかなり大きく、6mm程広がっていました。このままではサスペンションがスムーズに動かなかったり、ホイールが偏ったりするので、修正するんですが、ここで登場するのが、モールトン専用にオリジナルで設計したフォークアライメント錠盤です。新車の組み立て時に必ず使います。これはフレームのセンター(芯)を出す行程の一部ですが、自転車に限らず、完成度の高いものを作るには、こういった細かな作業の積み重ねがとても重要だと考えています。乗ったら違うって分かりますもんね。