5月10日に更新したGT MK2の続きです。ピボットやヘッドチューブなど、削るところが終われば、フレーム下処理の最後として錠盤上でアライメントを確認します。3〜4mm前後リアフォークがズレていました。ここまでくるのに結構時間がかかります。 |
フレームの下処理が終われば、あとはコンポーネントを取付けるだけと思われるかもしれませんが、そうあっさりとはいきません。この画像はリアハブですが、棒で指している部分がフレームより突き出しています。きちんとホイールが締め付けられないので加工します。 |
まず、加工するためにハブを分解します。 |
フレームより突き出ていた部分を旋盤で削ります。この作業は前後ホイールしなければならないので、地味な作業ですが大切な行程です。 |
このモールトンには、取置きしていたアルミマットガードを取付けます。 |
泥よけのステーをフライス加工します。泥よけを取付けにるにあたり、ステーなどもろもろ加工していきます。これまた地味な作業ですが、綺麗なラインで取付けるための行程です。 |
取付けるとこんな感じです。 |
大体のパーツを取付けてからポジションを確認します。このモールトンは女性オーナーですが、事前に身長と股下の計測に加えて、女性仕様のモールトンにも乗ってもらっていたので、そのデーターを基にポジションを調整しました。今回はステムを加工しているので、ハンドルとサドルの高さが同じぐらいで良い感じす。純正ステム90mmのままではハンドルの高さが上がりすぎて肩に負担がかかりますし、市販で突き出し40mmというものもありますが、手が突っ張って体に余計な負担がかかってくるので、このオーナーには長過ぎます。体格に合わせて、ステムやクランク長を加工しているので、無理なく軽い力でパワーが伝達できて、乗りやすくて楽しいモールトンに仕上がっていると思います。 完成した写真はこちらです >>> AM-GT No.12 |