2026-03-25

🎵旅とモールトン番外編 京都のローカル商店街を走る。

 
2026年3月20日(祝日/春分の日)
3連休の初日
朝起きたら見事な快晴で、リハビリがてらサイクリングに出かけたいけれど、これといって行きたいところがない...だからといって適当に走ると結局慣れた道に落ち着いてしまいそうで何だかなぁ...としばし思いあぐねていたところ、ここ最近なぜだか京都の商店街が気になっていたので、何となくこんなルートを引いてみました。

祇園白川「古川橋商店街」→豆餅で有名な出町ふたば近くの「出町商店街」→
北野天満宮に続く参道「北野商店街」

何となくルートを引いて何となく出かけたところ、北野天満宮の東参道に広がるお茶屋の街”上七軒”ではおそらく本物だろう舞妓さんに出会えたり、気になっていた小さな町中華屋さんにすんなり入れたり、これまた気になっていた和菓子屋さんに行ったら目と鼻の先に北野天満宮の東門があってお詣りしたりと、何となく出かけた割には内容の濃い京都観光サイクリングができました。

ブログの最後にどなたでも共有できるアプリ”Ride with GPS"で作成したルートを載せています。
3連休の初日でクルマはどこも渋滞していたようですが、祝日でもクルマの往来の少ない路地裏ばかりを攻めたので静かで落ち着いた日常の京都が味わえるルートになっていると思います。ご興味のある方はご参考にしていただけると嬉しいです。

10:10
五条通り沿いにあるMoku2+4を出発。

交通量の多い五条通りを避け、一本北の松原通りを東へ進み、四条大橋まで鴨川の河川敷を走ります。
この松原通りから四条大橋までの河川敷は距離にして650mしかありませんが、ここの区間は風情があってオススメです。

四条大橋で川端通りに出て、混雑する四条大橋交差点へは行かずに四条北側から祇園に入ります。

10:50
画像は祇園白川のほとりにある芸舞妓さんがお詣りされることで有名な「辰巳神社」の一本北、新門前通りにある新門前橋です。
通りが一本違うだけで人通りがぱたりと落ち着きます。

ちなみに白川の由来は、川底の砂が白い色をしていることから白川と呼ぶようになったそうです。

新門前橋を渡ってすぐ、ひときわ目を引く工房

10:55
浄土宗の総本山 知恩院古門

さきほど通った新門前橋から200m進むと知恩院の古門が見えてきます。
京都の町は細い路地が入り組んでいるため
たった200m離れただけでも見える景色ががらりと変わります。

白川に架かる一本橋(行者橋)

一本橋は知恩院古門の左手にあります。
風に揺れる柳と合わせて撮影する観光スポットです。
ちなみに第一の目的地「古川町商店街」はこの橋のすぐ左手にあります。

この一本橋は、比叡山の阿闍梨修行で千日回峰行※を達成した行者が、満行の報告のため青蓮院の裏手にある尊勝院へ参詣するための儀礼的なルートとされています。
一本橋はとても細い橋でよそ見したら川に落ちてしまうようなそれはそれは細い橋で、普通に渡るのも緊張しますが、過酷な修行の最後の試練として集中して渡る(一歩も踏み外せない)橋として存在しています。そのようなことから行者橋・阿闍梨橋とも呼ばれています。

※千日回峰行(せんにちかいほうぎょう)
比叡山延暦寺の僧が7年かけて1000日間、一木一草、生きるものすべてに仏を見出しながら祈り、山の中を歩き続ける千日回峰行。
一日30km、のべ約4万kmを巡り、最後の9日間は飲まず食わず寝ずの最も過酷な天台宗随一の荒行とされています。

11:00
一本橋の先にある古川町商店街
まだほとんどのお店が閉まってました。
おでん...

南北に220m続く昭和な雰囲気のレトロな商店街です。
ここでは自転車の乗り入れが禁止なので押して歩きます。
初めてではないのですが、今回なぜだか新鮮に感じました。

坂本商店
ポツンと営業されていたので思わず立ち寄りました。

パッケージに釣られた大阪のカレーラーメン

「真面目なカレーラーメン」と
輪行のときに良さそうな「京するめ おする」

古川町商店街を終わりまで歩き、また祇園白川沿いへ戻って400mほど走ると
右手に平安神宮の大鳥居が見えてきます。平安神宮の参道へは行かずに、
じぐざぐと西へ向かい丸太町通りでまた鴨川の河川敷へ。
この辺りの河川敷も時間がゆったりと流れていて落ち着いた雰囲気です。
丸太町通りから今出川通りまで河川敷を走ります。

京都は小さい町に観光スポットが密集していて、数百メートル単位でどんどん景色が変わっていくので自転車で巡るのが本当にピッタリです。

11:35
出町商店街(出町枡形商店街)  古川町商店街から超ゆっくり走って30分

河原町今出川の交差点からは豆餅で有名な「出町ふたば」さんが見えてきます。
3連休の初日であったこの日もしっかりと行列ができていました。
大賑わいの出町ふたばさんの前を通過して「出町商店街」に入ります。
200m弱のアーケード商店街でこちらも自転車を押して歩きます。

「おた福屋」
河原町通りから入ってすぐ、創業1933年もうすぐ100年を迎える「おた福屋」さん。
老舗ながらも庶民的な価格で良心的。店先でササッと買えるのも嬉しいです。

おはぎを買いました。
おはぎは"きな粉派"です。

このあと同志社大学の裏手から相国寺の東門を通り過ぎ、上立売通りを西へ
北野天満宮の東参道 上七軒通りへ向かいます。
こちらも出町商店街から超ゆっくり走って30分。
上七軒は京都最古の花街で、この日(3月20日)は芸舞妓さんの春の舞踏公演
「北野をどり」の初日でした。

12:00
良い雰囲気だから写真を撮ろうとカメラを向けたら、ちょうど舞妓さんたちがこちらへ向かってくるではありませんか!
この先に上七軒歌舞練場があるのでおそらく本物の舞妓さんだと思われます。

ドキドキ...

このときこの通りには私達しか居なくて...こんな間近で見られたのは初めてで...
近くでカメラを向けてはダメだという思いに駆られ目に焼き付けました。
にこやかな舞妓さんから目が離せなくて目があったときは息が止まりました。
花かんざしには小さな花がたくさん付いていて本当に可愛らしくてお人形さんみたいです。祇園の芸舞妓さんは何度か見かけたことがありますが、この時は時間が止まったようで感激しました。

うしろに長く垂れた帯も豪華でどこを切り取っても絵になります。

上七軒の"北野をどり"は、4月2日までで公演されているので美しい芸舞妓さんに会えるかもしれませんよ♪

舞妓さんの興奮が冷めやらず...

12:10
北野天満宮の正面、中立売通りをそのまま南下すると「北野商店街」があります。
ここも出町商店街からゆっくり30分ほどで到着。

誠養軒は中立売通りと一条通りの角辺りにあります。
雰囲気満載な店構えでずーーーと気になっていたお店です。
正午からのオープンでちょうど待たずに入店できました。

個性的な店主。
入店後すぐにウィットに富んだジョークで食べる前から心を掴まれました。
注文を終えると「思いっきり時間かかるけど大丈夫?」と言われたので、物凄い時間の掛かるメニューを注文してしまったのかと「え?!(違うメニューに変えた方が良いのか?)」と咄嗟に頭をよぎりましたが、「だって一人やもん」と何とも言えない穏やかな表情で返されて、それはもう充分承知の上で注文してるので「いや、もう全然大丈夫です」と返し、さらには提供する順番について「出す順番、何でも良い?」と聞かれ、そんなこと全く気にしてなかったので「全然気にしないので、お任せします」と返しました。実際は思いっきり時間も掛かってなかったですし、何なら思ってるよりも早かったぐらいで、提供する順番まで気にされていて色んな意味でギャップのある趣深いお店です。

お店は超コンパクトです。
4人席が2つにカウター4席ですが、3組入ればいっぱいといった感じでしょうか...。
いろいろ美味しそうで悩みます。

「毎日やる気がなくなり次第、帰ります」とのこと(笑)。

まずは定番の中華そば
普段はあまりラーメンを食べないので詳しくないですが、ここの中華そばは脂っこくなくてすっきりと食べられます。胃にも優しそうです。チャーシューもぷるぷる。

続いて水餃子
注文後に餡を包むスタイルです。ぷりっぷりで美味しい。
絶妙なタイミングで提供されます。
中華そばを下げてもらおうとお椀を渡したら
「ラーメンのスープに水餃子浸して食べるのも美味しいらしいよ」と言われて実践。

はぁーー美味しい!
珍しく最後までスープを飲み干しました。
後から喉乾くかなぁと心配していましたが全然そんなことなかったです。

続いて焼餃子
薄皮でとろっとろ。めちゃめちゃ美味しい。

最後に炒飯。
玉ねぎ入りのしっとり炒飯です。これも脂っこくなくて美味しい。
「ラーメンと同じスープ使ってるけど美味しいよ」と言って出してくれた玉子スープ。
うん、ほんとスープも美味しい。

全部美味しかったんですが、本日のMVPは焼餃子です♪
焼餃子と白ごはんで餃子定食もしたくなりました。

お会計の際、お釣りが出ないようにきっちり用意して席を立ったら「計算してくれたん?それで大丈夫やからそこ置いといて」と柔らかい表情で言われて、逆にこちらが「え?!多分合ってると思うんですが、そんな感じ(確認しなくて)で大丈夫ですか?」と尋ねたぐらいで、またまた店主の何とも言えないお人柄が出ていました。
入店する前までは職人気質で少し怖い感じなのかなと勝手に想像していましたが、全然違いました。新しい体験は刺激になってやっぱり楽しいですね。
潔癖症の方は難しいかもしれませんが、そうでない方は是非♪
なんとも言えないユニークな食体験ができるかもです。

13:00
誠養軒さんは自転車もお店の両サイドの空きスペースに駐輪することができますよ。

実は、誠養軒さんへ行く前にすぐ側のお店「Pinnata(ピナータ)」さんへ行こうとしていたのですが、12時過ぎで1組待たれていてそのお客さんに時間が掛かると案内されていたので諦めました。一度も行ったことがないんですが野菜たっぷりの洋食店といった感じで美味しそうでした。お店は2階にあるんですが、1階に自転車置き場の案内もあって4台ぐらいは駐輪できそうだったのでピナータさんも如何でしょうか。

13:10
以前から気になっていた「天神堂」さん
焼きもちのお店です。
今では珍しい薪を使ったおくどさん(竈)で小豆を炊いているお店です。
無くなり次第終了とのことで午前中で無くなることもあるそうです。

焼き餅のほかに三笠や六法焼きもありました。
ここで終わる予定でしたが、こちらの天神堂さんから目と鼻の先に北野天満宮の東門が見えて、せっかくなのでお詣りすることにしました。

13:15
ちょうど東門に大きな駐輪所もありました。

北野天満宮 東門

北野天満宮は菅原道真公をお祀りする学問や文化芸能、災難厄除祈願する神社で、
平安時代の天暦元年(947年)に創建された全国約12000社の天満宮、天神社の総本社です。

北野天満宮は梅の名所として知られていますがもう梅は散り始めていました。
でもこれからは桜のシーズンですね。
「北野桜」というここでしか見られない白から濃い目のピンクに変わる希少な新品種が見られるとのこと。桜の季節は比較的に参拝者も落ち着くそうで穴場スポットのようです。

撫牛(なでうし)は菅原道真公の神の使いとして境内にたくさん見つけることができます。

牛の頭を撫でて学問成就を願ったり、自分の良くないところを撫でると良くなるとされています。

14:00
駐輪所のある東門のすぐそばに自家焙煎の看板を見つけて入店。
先ほど購入した焼き餅のお供にコーヒーを買いました。
着物姿の女性オーナーがお一人で切り盛りされていて、何とも京都らしい落ち着いた雰囲気の素敵なお店でした。

天神堂の焼き餅と三笠、きぬカフェのブレンドコーヒー

東門のそばでしばしの休憩。
焼き餅は超薄皮で餡がとろけます。柔らかくて繊細。コーヒーが進みます。
きぬカフェブレンドはクセもなくすっきりと飲みやすくてまた飲みたくなるコーヒーです。

三笠の餡はしっかり目で焼き餅と仕上がりが全然違います。
お腹が減っていたら三笠、餡を楽しみたいなら焼き餅って感じがしました。

<まとめ>
本日の走行距離:23km
所要時間:約5時間
本日のテーマ:京都のローカル商店街を走る(リハビリサイリング)

今回はいつもと視点を変えて、いつもみたいに旅に出かける感覚でルートを引いてみることにしました。
なぜかと申しますと、
自然豊かな郊外に比べて京都市内は立ち寄るスポットもお店も沢山あって、情報量が多過ぎると立ち止まることも多く取捨選択に困ってしまう、さらには行き当たりばったりだと時間がオーバーしたり、計画の一部をスキップすることになったり、どんどん気持ちの余裕も無くなってくる、でも基本のルートを作っておけば「この後どのくらい走るのか」「どのくらい時間が掛かるのか」のイメージも掴みやすく、心にも余裕ができて気になるスポットやお店にも寄り道できたりするんですね。
他にもMoku2+4三条店を離れてからちょうど1年が経って、いつも通勤で寄り道していたあの辺りは今どうなってるんだろう?久しぶりに鴨川や祇園白川沿いの雰囲気を感じたい、といった気持ちや、郊外にいくと地元の定食屋さんや商店街に行きたくなるので京都でも同じように走ったら旅っぽくなるんじゃないか、というわけでルートを引いてみました。

京都に住んでいるけども、走るルートや組み合わせ、テーマなんかを変えれば見方や感じ方が変わるのでは?と思って出かけたところ、本当に見方が変わったというか、北野天満宮については有名どころすぎて一度もお詣りしたことがありませんでしたが初めてお詣りすることもできましたし、今回のようにルートを引いて改めて京都市内を走ってみると、また新しい発見もあって新しい楽しみ方も増えました。

とここで少し脱線しますが、ルートアプリのガジェットについてお話ししたいのですが、
スマホで事足りるといえば足りるんですが、やっぱりGARMINをオススメしたい。
値が張るのでお店でもこっそり展示して相談されればお話しする感じなんですが、スマホだとなんだかんだでメールやメッセージが届いたり、ニュースが飛んできたりと情報量も多く、常に何かと繋がってる感じで、気分転換のサイクリングに集中できなくなるんですね。スマホの充電も減りますし...。なのでGARMINとスマホは敢えてリンクさせずに脱スマホじゃないですけどデジタルデトックス的な、スマホは地点検索程度にしてサイクリングにはスマホでない別のガジェット、特にGARMINなどのナビ付きサイクルコンピュータをオススメしたいです。

ここから更にスマホ繋がりで脱線させてもらいますと、いつも感じていることがオンラインのヘルシンキ経済新聞に書かれてありました。
(ヘルシンキ経済新聞 "フィンランドのウルコ・タンミオ島を「脱スマホ島」に 観光局が呼びかけ" 2023年7月14日掲載より引用 URL : https://helsinki.keizai.biz/ )

「フィンランド・コトカハミナ地域の観光局「Visit Kotka-Hamina」は2023年6月下旬、観光客に対してウルコ・タンミオ島でのスマートフォンやスマートデバイスの使用を控えるように呼びかけた。この取り組みにより「脱スマホ島」が誕生した。

同観光局は、夏季の旅行シーズンを迎えるに当たり、同島を訪れる観光客に対して自然の平穏さと静寂を楽しむ「デジタルデトックス」を奨励。フィンランド湾に浮かぶ同島は緑豊かな自然があふれ、第二次世界大戦の要塞跡や要塞が残されている。珍しい鳥や植物が生息していることで知られ、バードウオッチングなどのアクティビティーも楽しめる。島内でキャンプをしたり、コテージで宿泊したりすることもできる。
同島を管理する「メッツァハリトゥス」のレクリエーション・マネジャー、ジョエル・ヘイノさんは「私たちは観光客が自らスマホ休憩を取って、スマホを使う代わりに自然を見たり聞いたりすることを勧めている」と話す。緊急時には島内で携帯電話の使用可。」

スマホとの距離って難しいですよね。スマホを持てば何でも出来て・便利で・時間も余るはずが、気づかないうちに色んな事を詰め込んでしまって、かえって時間が足りなくなってるような気がします。この記事のようにスマートデバイスを控える(断つ)時間を設けて、いま目の前にあるモノや存在、音や風、匂いを感じる時間をもっと増やしたいなと思いました。
少しぐらい不便の方が「出来る事と出来ない事」が分かって、心にもゆとりが持てるような気がします。

話を戻しまして、大腿骨骨折の抜釘手術から1ヶ月が経つのですが、やはりまだ北野天満宮の境内を歩いていた時は脚が痛たくて引きづる感じでした。でも自転車は全く問題なく乗れますね。
これは日々感じていることなんですけど、モールトンはサスペンションが脚の負担をしっかりと軽減してくれるのでホントにスゴイな、ありがたいなって改めて思いました。
脚が痛い中でもこんな遠いところまで運んでくれて気分転換もさせてくれるんですもんね。モールトンに感謝です。

最後に...、どなたでも共有できるルートアプリ”Ride with GPS"で作成したルートを下に載せていますので少しでもご興味を持たれた方のご参考になれば嬉しいです。
ですが、一部違うルートを辿っていたり、後半はちょいちょい余計な路地が組み込まれていて、え?これまっすぐ進んだほうがスムーズじゃない?なんていうルートが一つや二つじゃないので端折っていただいても全く問題ありません。
ちなみにこのルートのまま走り進めていくと、なんだこの道?ただぐるっと回っただけやん?みたいなところがちょいちょい出てきます。でもそれが後半ジワジワ笑えてくるので、そんな無駄も楽しめる、お付き合いいただける方は是非どうぞ♪

(おまけ)
これは完全に余談ですが、終盤の三条通りから四条通りに下るルートに日曜日しか営業されていない「HAU'OLI BAGUL -ハウオリベーグル」というベーグル屋さんがありまして、この日は金曜日だったのでお休みと分かりつつ、場所を知りたくてルートを作りました。が、見つけられず...どうやらGoogleMapのコメントでも京都に住んでいても説明できない場所にあると書かれてあって、リンクを貼っておきますので気になる方は是非チャレンジしてみてください♪早々に売り切れていくそうなので早めの時間が良さげです。ベーグルマニアで研究を重ねた厳選素材を使われているそうですよー♪