2011-12-29

Alex Moulton APB コンポーネントをCampagnoloに交換。

今回ご依頼いただいたMoulton APBオーナーと今年の6月に初めてヒルクライムレースに参加したのですが、その時に使用した私のDouble Pylonを持ち上げて「これはずるいわ〜、軽すぎるで〜」という事で、このAPBももう少し軽くしようとコンポーネントをShimano 105から Campagnolo Recordに変更されました。
定年を過ぎてから今まで以上にのこのAPBに乗るようになったと言われていましたが、ご近所さんなんで、ウォーキングのついでにお店に寄られたりするんですが、その時にアンクルウエイトを両足に付けていたり、雨などで自転車に乗れない時はローラー台で自転車を漕いだりと、年齢を感じさせないアクティブな毎日を過ごされています。



カーボンホイールもアルミリムに変更です。少しメンテナンスも含めて一気にパーツを取り外します。

フレームを錠盤に載せて点検していると、リアのピボットブッシュにガタが発生していました。約10年経過して距離も数万キロ走行してるはずなんですが、思いのほかガタが大きくなっかたので少し驚きですね。

ピボットにガタが発生しているのでリアフォークを分解してピボットを交換します。

ピボットブッシュを取り外すと、少し錆びていました。新しいブッシュを圧入していきますが、適当に圧入するとブッシュが斜めに入ったり膨らんだりして、この後の作業(ブッシュのリーマ掛け)に影響が出るので注意しながら作業します。また、圧入作業をスムーズに進めるために専用の圧入工具も作っています。

新しいピボットを圧入した後、せっかくなので錠盤でリアフォークのアライメントを確認しておきます。ここまでパーツを取り外しているので、念のための作業です。

 シマノ 105からCampagnolo Recordに交換です。いかにも軽るそうです。

シフトレバーもCampagnolo Recordに交換です。

見た目がずいぶんと変わりました。ここまで10年かけてコツコツと自分に合わせて乗りやすいように改造を重ねてこられましたが、これでさらにバージョンアップしました。
左)変更前、右)変更後。