AM-GT Mk1のフレーム分割部分(キングピン)の修理です。 走行中にキングピンの左側にあるキャップのロウが外れてしまい、キャップを無くしてしまったということで、このままではフレームの分割部分が固定できず走行不能なので修理します。この部分は常に負荷が掛かっているところなので外れてしまったんでしょう。現行のアルミ製キングピンはこのような事はないですけどね。 |
このキングピンが正常の状態。 |
キングピンのキャップを制作してロウ付けしようとも思いましたが、オーナーと相談した結果、アルミで制作する事にしました。アルミの無垢では少し重くなるので、現行のモデルのように中空に加工しています。(表からは中空に加工しているのは解りませんが。)
次にハブの修理です。 ペダルを踏んでもラチェットの爪が噛まずホイールが回らないので分解します。リアハブ(ドイツ Tune製)を確認するとラチェット部分が摩耗していました。代理店から交換パーツを手配しましたが、少し形状が違ったので取り付けられませんでした。Moulton Double Pylonで鈴鹿エンデューロに参戦した時に色々とTuneのハブを改造した細かなパーツがあったので、その中から合いそうな物を探しました。 |
フリーボディはあったのですが、手で持っている銅色のパーツが合わなかったので旋盤で加工します。
ハブの修理も完了。 |
併せてボトムブラケットのグリスアップと駆動系の洗浄も頼まれていたのでその作業をして終了です。