Moulton製ウィッシュボーンステムの加工です。まずは純正ステムのメッキを剥がしてから加工に入ります。左)は190mmを155mmに、中央)は純正の90mm、 右)は90mmを55mmにしました。155mmのステムは身長180cmぐらいの方で、55mmは女性の方です。155mm、55mmともAM-GT MK2に装着します。画像はそれぞれの長さにカットしロウ付けしたもので、これから仕上げのメッキ処理に必要な、下処理を行います。 |
メッキ処理をするために下地をツルツルに磨きます。この作業をきちんとしないと、キレイにメッキがのりません。ステム全体を磨かないといけないので、地味な作業ですが結構時間がかかります。 |
メッキ加工を施して完成です。モールトンのフレームサイズ(トップチューブ長)は、1種類しかなくて、ロードバイクの適用サイズと照らし合わせると、身長がだいたい175cm前後のフレームサイズになっています。そうなると女性や小柄な方に合うポジションにするためには、モールトンの純正パーツと市販のパーツを組み合わせても限界が出てきます。ポジションが合っていないと、乗りにくくて疲れやすく、見た目もカッコ良くありません。女性の顧客さんやドロップハンドル初心者の方と話をしていると、「ドップハンドルは前かがみになってしんどそう」とよく言われますが、その方に合わせて軽くポジション変更したモールトンに乗ってもらうと、「思ったより楽ですね」と言われます。楽に長い距離を走りたい。最近このように言われるお客さんが増えてきています。モールトンを楽しむにはポジションも大切な要素のひとつなのです。 |