今回こちらのTSRは、もう3度目のオーバーホールです。
時が経つのは早いですね。
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まずはハブのオーバーホールに取り掛かります。 流れでサクッと分解しそうになりますが、分解する前に大事な玉当たりを点検。 グリスが残っている時の回転の感覚など、 今の状態がどんな状態になっているかを知る事は、 今後も作業していく上で重要ですね。 依頼時にオーナーから、1度目、2度目に比べて距離が伸びていないと聞いていたので 確認すると、やはりまだグリスの性能が保たれている状態でした。 ギリギリの状態ではなく、まだ性能が保たれているうちにオーバーホールするのが 望ましいですね。 |
洗う前の状態確認も終え、ハブを分解して洗浄。 |
カセットスプロケットも一枚一枚洗浄します。 汚れを落として綺麗に洗浄することでスプロケットの摩耗状態が分かります。 中間のスプロケット4枚の摩耗が大きかったので交換です。 |
前々回は全て分解洗浄し、前回は一部のみの分解洗浄だったので、
今回は全分解して状態を確認しました。
4年程経つとグリスも汚れてる上に切れていましたね。
こちらのオーナーは、走行距離に関わらず、
1年半〜2年に1度、計画的にオーバーホールをされています。
これだけしっかりとご自身で自転車の管理をされているので、とても良いですね。
リアフォークの動きを確認すると、動きが固い…。
何かおかしいなと思って、動き方や感触を確かめていましたが、
錆などが原因でピボットの動きが固くなっているのではなさそうだし、
とりあえずスピンドルを確認してみようと取り外しました。
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スンピンドルを取り外しましたが、錆なども無く問題なさそうで、 |
スイングアームを見てみたら、 摩擦で塗装膜が全体的に剥がれていたのですが、前回よりも剥がれている状態が進んていたのが原因でした。 ほんの0.数ミリですが、動きに支障が出てきますね。 |
何回か雨に降られたという事でしたので、 やはりこんな感じでステムが少し錆びていました。 フォークコラム内部とともに錆を取り除きます。 |
ボトムリンクのフリクションプレートもこんな感じで錆びてました。
まぁ、よくある事ですね。
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サスペンションのハイトアジャスターのシールには、
こんな感じで砂がジャリジャリと付着していました。
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前回はヘッドベアリングを分解してオーバーオールしましたが、
今回は錆も発生していて、回転させるとゴリゴリと抵抗があったので交換です。
ハブの分解洗浄にはじまって、コンポーネント一式をそれぞれ分解して洗浄、 ハンドル廻りも分解して洗浄して、 あとは消耗品のチェーンやワイヤーケーブル一式などを交換して 今回のオーバーホールは完了です。 |