2013-06-04

AM-Single Pylon (KAISEI) Black #3


前回の続きです。( #1#2 )
前回は、製作したピボットブッシュの突き出し量でリアフォークの取付位置が変わるので
細かくアライメント位置を確認するところで終えていましたが、
それとは関係なく、リアエンドの左右の位置がズレていたので少し削ります。

再び錠盤で確認して、錠盤から下ろして少し削ってを繰り返します。

リアエンドの修正が終わると、今度はフロントの確認です。
フロントホイールを取付けると、錠盤で確認したとおり
左右のフォーク内側とリムとの隙間が異なっていました。

モールトンのフレームとサスペンションの構造上、
基本的にはフロントエンドはあまり削らない事が多いですが、
ほんの少しだけ削りました。
フレームの下処理が完了したら、次はハブを分解します。
モールトンのフレームエンドは厚みが薄いので、そのままホイールを取り付けると
ハブ軸がフレームエンド厚より突き出てクイックシャフトが締まりにくいので、
ハブ軸を削ります。

コンポーネントの取り付けが出来たら、ポジションの確認をしていきます。
左)標準的なオフセットのシートポスト、右)オフセットが少ないシートポスト。

今後、ポジションが変わる事も考慮しながら、異なるサイズのステムを仮付けして
ステム長を選択します。
左)125mmのステム、右) 90mm。

ポジションを数値で確認しておきます。
ポジションを確認しないまま、ワイヤーケーブルを取り付けていくと、
ワイヤーが余りすぎたり、短すぎたりするので、最後にワイヤーケーブルを取付けます。
あとはパーツを組み付けて、調整して完成です。
モールトン自転車に限らずですが、
自転車の組み立てはパーツを組み付けるまでの下準備に多くの時間を費やします。

完成した画像はこちら >>> AM 20inch Series No.20 & No.29