スペアホイールなど、いくつかホイールを所有されていますが、このホイールは今まで一度もオーバーホールをしていなかったので結構汚れていました。
こんな感じで砂などの汚れが付着しています。 |
分解し始めは思ったより汚れていないかも…と作業を進めていましたが、どんどん分解していくと、奥の方はグリスが汚れていて経年の使用感がありました。 |
ベアリングのシールを取り外すと、グリスはあまり無かったですね。 |
全てのパーツを分解して、洗浄しました。
CHRIS KINGのハブは、細かなパーツがたくさんありますが、こうやって分解すると本当にしっかりと設計されているのがよく分かります。 大手メーカーではないサブメーカーのハブは、数年でデザインと構造が変更される事が多く消耗品が入手出来なくなる場合もあるので、使い捨てといった感じが多い中、Campagnolo、Shimanoといった大手メーカーに並んでCHRIS KINGもほとんどの消耗品が入手出来るので安心感がありますね。それでも最近は、使い捨てといった感じのパーツが多いですね。 |
ハブボディも洗浄して中身は空っぽになりました。 |
専用のグリスを塗って、一つ一つベアリングを収めていきます。
小さなベアリングを落とすと探すのが大変なんで慎重かつ速やかに作業を行います。
小さなベアリングを落とすと探すのが大変なんで慎重かつ速やかに作業を行います。
CHIRIS KINGのハブはラチェット部分も細かく分解出来るめずらしい設計です。 |
この記事のはじめに載せている洗浄前の画像から、ここまで綺麗になりました。
|
それにしても、CHRIS KINGのラチェット構造はとても特殊で作りもしっかりしています。こんな独創的な構造はなかなか無いですね。
右画像はCampagnoloのラチェット部分ですが、これが昔から一般的に使われているラチェット構造で、左画像のCHRIS KINGは、ギザギザが接触してラチェットの役割をしているので、とてもめずらしい構造をしています。発想は特殊でも、作りがイマイチ?なんて事もあったりしますが、こんな構造を採用しているのはどこを探してもCHRIS KINGぐらいでしょうね。
左)CHRIS KINGのラチェット部分 右)Campagnoloのラチェット部分。
こんな感じで完成しました。 |