リアフォークの精度が良くなかったので、本国のモールトン社へ再製作を依頼していましたが、そのリアフォークが戻ってきました。(Part.1) まずは錠盤に載せるためにピボットを確認しますが、本国へ返送する前に加工したはずのピボットスピンドルが出ている…ということは今回は再製作したものじゃなくて新しいフォークが届いたということですね。 こんな僅かな出っ張りですが加工します。なぜならピボットボルト(この部分を締め付けるボルト)をしっかりと締め付けてもリアフォークの動きが軽すぎたからです。これは感覚の問題なので説明が難しいですが、当たり具合を確認して加工が必要の無い場合もあります。 この確認作業は “乗っていくうちに徐々に塗膜が剥がれていく” ということもある程度イメージしながら行うので感覚でみていく作業になります。 ピボットスピンドルが短いと動きが固くなりますし、長すぎるとスカスカになってガタが発生しやすい状態になるので、基本はフレームの動きを確認することですが、この場合の短すぎる長すぎるの単位は1/100mm単位なんで、画像の出っ張りも“僅か”とは言えないんですね。問題なければ加工はしないので微妙なところです。 でもまた加工しないといけませんね…まぁリアフォークが改善されたので良かったです。 |
ピボットブッシュの加工が済んだところで、リアフォークの精度を確認するために錠盤にセットします。完璧とは言えませんが以前のものより改善されました。 |
大まかなところは改善されましたが、細かなところまでは改善されていないので、リアエンドを少し削ります。イギリスと日本の物作りの価値観の違いでしょうね。
削った後、再度錠盤にセットして最終確認をして、フレームの下処理は完了。次はフロントフォーク廻りですが、今回はここまで。 |