2025-12-02

和菓子 de サミット 2025秋 (2025年11月30日)


2025年11月30日(日)
Moku2+4 Moulton's cafe「和菓子 de サミット 2025秋」と題して
事前にご連絡いただいた皆さんとともにMoku2+4へ寄り合いました。
京都の紅葉も見頃を迎え、徐々に冬めいてきましたが、
この日は冬日和でこの時期にしては暖かく
Moku2+4の店先には思い思いの京菓子が集まりました。

勢揃いの京菓子 2025秋
早速ご紹介していきましょう🎵

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<エントリーNo.1>
京都府城陽市 

元禄末(1700年頃)の文献に記されていた松屋さんは、
大和街道(伏見から奈良への街道)の宿場町・長池にあります。
元は旅籠(宿屋)だったそうですが、明治29年に奈良鉄道が開通することで宿場町が衰退。
新しい事業を模索し、明治の末に和菓子司として生まれ変わったお店です。


<エントリーNo.1> 
左:御菓子司 松屋 芋ようかん

無添加で手間ひまかけて作られた手作り芋ようかんです。
しっとりなめらかな食感でスイートポテトのような味わい。
ずっしりとした見た目と違って重たくなくペロリといけちゃいます。

<サブエントリーNo.1-2>
中央:御菓子司 松屋 はいチーズ
(アーモンドたっぷりの生地にチーズを包んだ焼き菓子)

<サブエントリーNo.1-3>
右:御菓子司 松屋 栗ようかん

"和・洋菓子といった型をこわす”とホームページで紹介されている通り、松屋さんのお菓子はフリーダム。
画像中央の「はいチーズ」はジャパン・フード・セレクション2025年金賞を受賞されています。

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<エントリーNo.2>
京都市下京区仏光寺

本山佛光寺の境内にある食堂で、ギャラリーや地元食材も扱うお店です。
境内の拝観料は無料。自転車置き場もあります。
通り一本上がれば大丸百貨店のある賑やかな四条通りですが、
ここ佛光寺はとても落ち着くところです。銀杏が綺麗ですね。
 
<エントリーNo.2>
D&DEPARTMENT KYOTO 中村製餡所のもなかセット

\毎週土曜日はもなかの日/
北野天満宮の近くで一条通り沿いにある「中村製餡所のもなかセット」が
ここD&DEPARTMENT KYOTOで毎週土曜日に販売されているそうです。

手焼きの香ばしいパリパリ最中の皮に粒あんを挟むスタイルで、
最中の皮はプレーンとほうじ茶の2種類。
パリッと香ばしい皮と水分多めのしっとした粒あんの相性が抜群です。
たっぷりの粒あんは余ったらトーストに塗ったり、おぜんざいにしても良さ気です。

京都市上京区一条寺
明治41年(1908年)創業
食品添加物を一切使わず、北海道産の厳選吟味された小豆を約百年にわたる昔ながらの製法を守って手間ひまかけて作られています。業務用卸販売だけでなく個人でも買える製餡所です。

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<エントリーNo.3>
京都市中京区高倉

明治18年(1885年)創業
京都にカステラを広めたといわれる大極殿。
「春庭良-カステーラ」が看板商品のお店です。

<エントリーNo.3>
大極殿本舗 ココナッツ ロック

ココナッツのメレンゲ菓子でサクサク、カリカリ食感が癖になるお味です。
コーヒーが進みます。
大極殿さんにはこんな焼き菓子も販売されているんですね。

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<エントリーNo.4>
京都市東山区 川端五条

元禄二年(1689年)創業。
半兵衞麩の姿勢は石門心学(せきもんしんがく)※」を基にされていて
「京麩」と呼ばれるのは半兵衞麩の麩だけなのだそうです。
画像は半兵衞麩の洋館。建物も立派です。


※「石門心学」

江戸時代中期の石田梅岩が創始した庶民のための生活哲学です。

儒教・仏教・神道を基に「正直・勤勉・倹約」を実践的な道徳として説き、

「町人の哲学」とも呼ばれています。

京都市情報館より引用


<エントリーNo.4>
半兵衞麩 みのりの秋(季節限定)

くり麩、柿麩、かぼちゃ麩の3種入り。
食べるのがもったいないほど可愛らしい細工麩です。
中にはしっとりとしたこし餡が入っていて、
プリッとした麩の食感とのコントラストが絶妙です。

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<エントリーNo.5>
京都市北区紫野

平安時代中期(西暦1000年)創業。
画像は今宮神社です。
その今宮神社の旧参道にあぶり餅だけを提供している一和さん。
飲食店としては日本最古の老舗です。

<エントリーNo.5>
一和 あぶり餅

炙った一口大の小さなお餅を白味噌のタレでいただきます。
いつ食べても安定の美味しさ。
無性に食べたくなるときがあります。

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<エントリーNo.6>
京都市中京区 三条木屋町

文化元年(1804年)創業

<エントリーNo.6-1>
月餅家直正 月餅

こちらは白餡の焼き菓子です。
干菓子にも似た白餡のほろほろした感じがコーヒーとマッチして美味しかったとのこと。

でも実は...本命はこちらではなく最上の本わらび粉が使われている"わらび餅"だったそうで、この日はお昼の13時からの販売だったらしく、その代わりに代表銘菓「月餅」をエントリーされました。

こし餡たっぷりのふわふわわらび餅は、どうやら予約で購入される方が多いようで、
配送が難しくてお取り寄せもできないそうなので、う〜ん、残念!

隠れサブエントリーNo.6-2>
月餅家直正 あわ餅

お餅のようでお餅でない、口当たりもよく軽くてあっという間に無くなったあわ餅。
こちらを食すとやむ無くエントリーから外れたわらび餅もさぞかし美味しいのだろうなと想像してしまいます。

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<エントリーNo.7>
京都市中京区 壬生

創業不明
今までご紹介したお店はどこも100年越えの老舗ですが、
こちらは比較的新しめのお店だと思われます。

GoogleMapストリートビューでは確認できないほどの細道に「菓舗  歩」はあります。
私たちMoku2+4の二人はここを目指して出発。
壬生寺の辺りは今年終了したMoku2+4三条店の通勤で何年も通っていたのですが、
路地裏すぎてこちらのお店に気付けませんでした。
一応土地勘もあったのですぐに見つけられると高を括っていたら、
営業前でお店に気付けず通り過ぎてしまいMapで確認しても分からなかったので
近所の方に尋ねました。菓舗 歩さんはそのぐらい細い路地にありました。

ちょうど開店を待っていたら、路地の隙間からモールトンを発見。
一瞬スッと横切っただけでしたがしっかりと認識できたので、
もしかして今日参加される方かな?どこのお店に行かれるのかな?と話していたら
目の前から自転車が近づいてきてびっくり!和菓子deサミットに参加される方でした。
た〜〜〜〜くさんある和菓子屋さんの中から同じお店を選ぶなんて!
奇遇です。なので3台並べて撮影しました。

<エントリーNo.7-1>
菓舗 歩 お団子
左から ごま団子、きな粉団子、みたらし団子

注文後に炙られるお団子。
小ぶりな感じですがお団子がしっかりしてるので1本でも食べ応えがあります。
甘さも程よくて普段のおやつにぴったりです。

<エントリーNo.7-2>
菓舗  歩 芋ブリュレ

こちらも注文後に炙られてました。しっとり&クリーミー!
ちびちびと少しずつお茶と一緒に食べ進められて美味しかったです。

<エントリーNo.7-3>
菓舗  歩 ラ・フランス大福

薄い求肥に包まれているのは洋梨と白餡です。
みずみずしい洋梨のしゃりしゃり感と白餡の組み合わせが丁度良い!
フルーツ大福は季節によって色々と変わるようなのでまた別の季節も気になります。
この時はありませんでしたが、練切の上生菓子もあるそうなので
庶民的なお団子から季節の上生菓子まで楽しめる隠れ家的なお店です。

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以上9点(サブエントリー含むと12点)がエントリーされ
独断で選出した一等賞は.......


エントリーNo.4 「半兵衞麩 みのりの秋」です!
お店の外観、京菓子ともに美しく一等賞とさせていただきました。
おめでとうございますーーー🎶

とりあえずやってみよう!と企画した和菓子deサミット。
気温やお天気を心配していましたが、日中も暖かく朗らかな1日が過ごせて良かったです。
はじめて知るお店や、名前や場所は知っていても実際に購入したことがないというお店もあり十人十色。美味しそうなものに囲まれて目の保養になりました。

京都に限らず、日本には100年越えのお店や会社がたくさんあって伝統を守りつつ、
革新と模索を続けてこられたからこその”今”なのだと、
このブログを通して改めて感じました。
京都のほんの一部ですが学ぶことができて勇気ももらえました。

当日は、京都市外や大阪府、兵庫県からも参加されていて、自走で来られた方、Moku2+4の近隣パーキングに駐車してお目当てのお店を目指された方、輪行の方もおられました。
京都市内の駐車場は、中心部や観光地からほんの少し外れただけで随分と駐車料金が下がるので自転車がめちゃくちゃ便利です。

京都にはたくさんの神社仏閣があり、その周辺には必ずといっていいほど名店が存在しています。細い路地にひっそりと佇んでいる和菓子屋さんが実はものすごい老舗だったなんてことも珍しくありません。
情報を公開されていない非公開の名店もあり京都にはまだまだ知らないコト、モノがたくさんあります。
自転車ならそんなお店に偶然出会えたりすることもあるかもしれません。
特に細い路地がひしめきあっている京都市内はクルマで移動すると駐車場問題(少ないorない)や、バス問題(満員で乗車できない)が出てくるので、京都市内を巡る際はぜひ自転車を使って自由に京都の文化を楽しんでいただければなと思います。

というわけで、手探りでやってみたこの企画。
今後の改善としましては...
「甘いものばかりで塩っぱいものも食べたくなった」という点が課題にあがりました。
当日上手く運べば、四季で和菓子deサミットを開催するなんてこともイメージしていたので、まだ次の手が打てずにいますが、サイクリングがメインの有志の集いとは別に
こういった気軽に開催できる何かが出来ないかなぁと考えておりますので、
またアイデアが浮かんだらSNSなどでお知らせする予定です。
その際はご興味のある方はぜひご参加ください。

それでは、「和菓子deサミット 2025秋」にご参加いただいた皆さん
どうもありがとうございましたーーー🎵