2024年11月23日(祝日・勤労感謝の日)に第2回モールトン有志の集いを行いました。
当日は急遽5名の方がお仕事や体調を崩されたりして来られなかったのですが、モールトンで輪行されるのが初めての方が2名おられたり、実は数十年振り2回目の輪行だったりと、普段モールトンで輪行をされていない皆さんと一緒に輪行サイクリングをしました。
当日は風も強く、何度か時雨たりもしましたが、皆さんでサイクリング以外の電車を待っている時間やモールトンを収納したりする時間も和やかでゆったりとした時間でした。
モールトンでの輪行サイクリングとしては、はじめての集まりでしたが、ずっと雨の予報が出ていたので、急遽予定していた琵琶湖の湖北から湖東へコースを変更しました。
くるくる変わる天気予報を追いかけながら代替コースを幾つか考えて、2日前にコースの下見に行き、その日に皆さんに連絡を取って、当日無事に終えることができました。
2年前の幻の第1回目(亀岡〜嵐山コース)が雨で流れてしまったので、今回はどうにか輪行できないかなという思いで動いていたので、集まることができて良かったです。
当日のタイムスケジュールはこんな感じです。
7:16 JR琵琶湖線 京都駅発 7:58着
8:13 近江鉄道 近江八幡駅発
8:30 新八日市駅着
09:00~9:30 新八日市駅出発 (約15km走行)
11:00~11:30 昼食『ふる里』着 (11:00~営業)
12:30 昼食『ふる里』出発 (約1.2km走行)
13:00 永源寺到着
14:30 永源寺出発(約7.6km走行)
14:50 道の駅あいとう(ジェラートや焼き菓子など 16:30閉店)
15:20 道の駅あいとう出発 (約6.7km走行)
16:10 八日市駅 <サイクルトレイン/利用時間おおむね16:00まで>
05:50
Moku2+4西京極本店を出発。
集合場所の近江鉄道『新八日市駅』へ向かいます。
06:40
京都駅中央口でJR琵琶湖線 近江八幡駅までの切符を買います。
07:16
2番ホームへ移動し、米原行きに乗車。最後尾の10両目に乗りました。
土曜日の朝だったので空いてるかと思いましたがそこそこの乗車率でした。
07:58
JR琵琶湖線 近江八幡駅で下車。
ほとんどの皆さんが同じ電車に乗られていたようでJRのホームだったり、近江鉄道の切符売場で落ち合いました。
JR琵琶湖線のホームから、目の前にある近江鉄道のホームに移動しますが、乗り換えの切符売場が見つけられず、自転車を担いで行ったり来たりするようなロスはなるべく避けたい!という気持ちが散らつく中、案内板に従ってエレベーターで近江鉄道のホームへ下りたら、目の前にめちゃくちゃコンパクトな近江鉄道の切符売場がありました。斬新!しかも手売り!楽しい〜♪
ちょうどこの期間(2024年10月25日〜2025年1月13日)の金・土・日・祝日・年末年始に、近江鉄道ではお得なフリーパス”1DAYエンジョイパス”が発売されていて、改札口で駅員さんが「どこまで向かわれますか?新八日市だったら片道390円ですが、今日中に必ず戻ってこられるなら往復400円の1DAYパスがお得ですよ!」と声を掛けていただいて、かなりお得に利用することができました。
輪行だと駅員さんとのこういう交流も楽しいですね。
08:05
08:13発の近江鉄道八日市線 彦根行きに乗車。
ピカピカ✨の外装。
車内もピカピカ✨座席もポカポカ。 鉄道愛が伝わってきます。
運転士さんだけのワンマン車両なので、バスみたいに先頭車両には運賃箱が設置されていましたが、こんな車両初めてです。珍しい♪
1DAYエンジョイパス。
彦根、米原をはじめ、多賀大社も利用できます。
私たちが利用した1DAYエンジョイパス以外にも、スマホの専用アプリでさらにお安くなるハッピーライドパスなら1日350円で利用できますよ♪
モールトン4台置いてます。
08:30
約20分ほどで新八日市駅に到着。
100年以上前に建てられた趣のある駅舎です。
駅前の自転車置場でモールトンを組み立てます。
降水確率は10〜20%でしたが、ものすごい曇天模様。
09:30
1922年(大正11年)に建てられた木造2階建ての新八日市駅。
近江鉄道には直ぐそばに鉄筋コンクリートのモダンなつくりをした八日市駅もありますが、なぜこちらの駅舎に『新』が付けられているのか気になって調べたところ、開業された1913年(大正2年)当初は『八日市口駅』だったそうで、1919年(大正8年)に現在の駅名に変わったそうですが、すでに『八日市駅』が1898年(明治31年)に開業していたため、『新』が付けられたとのことでした。
ちなみに八日市駅は1998年(平成10年)に新駅舎に変わっています。
歴史とルックスにギャップが生じてて、ややこしい事になってる!?
それはさておき新八日市駅からサイクリングスタート!
気温6℃!? 寒〜い!
10:35
ようやく太陽が出てきました。
穏やかな愛知川(えちがわ)沿いを走ります。
もうすぐ永源寺です。
10:40
永源寺周辺を通り過ぎて昼食場所『ふる里』に到着。
予定より早く到着しました。11時からの営業なのでそれまで待ちます。
太陽が出ていたのが救いです。風が強いのなんの。
ほとんどの方が注文していた『近江牛鍋定食』
トロトロの近江牛はご飯が進みます。永源寺名物のコンニャクが入った煮炊きもの、きんぴらごぼう 。どれも美味しかったです。
普段がどうなのか分かりませんが、この時はご飯のおかわりが自由でした。イエイ♪
『岩魚定食』さしみコンニャクも付いてます。
イワナもしっかりと大きさがあってフカフカ、焼き加減も最高です。
開店早々にお邪魔したので貸し切り状態でしたが、お座敷だったのもあって、ほっくりし過ぎて「もう帰ってもいいかも」と話すぐらいみんなで寛いでいました。
ご馳走様でした。
12:15 お店を出ました。
12:25
本日のハイライト、永源寺に到着。
『もみじ寺』とも呼ばれる臨済宗永源寺派の大本山です。
愛知川上流の右岸に永源寺はあります。
別名『音無川』とも呼ばれているそうです。
石段の参道を上がっていくと石崖に石仏がたくさん。
あとで調べてみたら釈迦三尊と十六羅漢像が奉安されているとのこと。
ひとつひとつの表情が豊かで、ほほえんでおられたり、口を一文字に結んでおられたり、何かこちらに投げかける表情をされていたり、思い思いに受け取れる羅漢像でした。
むむ?こちらは眼鏡をかけていらっしゃる...
こちらも気になって調べてみると、交通事故に遭い修行半ばで世を去ったある雲水(修行僧)の供養ため、ご遺族が生前の姿と雲水装束を模して建立されたとのこと。
たくさんの石仏が置かれていたので、さらりと通り過ぎてしまったのですが、次回参拝することがあれば必ずお参りします。
ほんのり色づくもみじの前で記念撮影してみました。
総門でも記念撮影してみました。
こちらも後から調べて分かった情報ですが、門の右側にある石碑は結界石と呼ばれていて、「不許酒肉五辛入門内(酒肉、五辛※は門内に入ることを許さず)」と刻まれていて、手前の大きな手水鉢は『耳』の形を模していて『洗耳水』と称し、「仏道を求める者は、耳にこびりついた世俗の考え方を洗え(捨てよ)」という意味がこめられているそうです。
※五辛(五葷/ごしん):宗派や年代によって異なるそうですが、ニラ 、ネギ、ニンニクなど香りの強い野菜を指し、これらの野菜の臭気や、それらを食べることで生じる色欲や怒りの心など、気を損ない修行の妨げになるとされ、食べることが禁じられていました。
美しい山門。
二階建ての大門で、享和2年 (1802年) に7年もの歳月をかけて完成されたそうです。
楼上には釈迦三尊と十六羅漢が祀られているそうですが、残念ながらこちらは登楼できません。
<山門=三門>
『三解脱門(さんげだつもん)』として、貪欲(むさぼり)、瞋恚(いかり)、無知(おろかさ)の3つの煩悩から解き放たれる(解脱)門を意味しています。
逆さ富士ならぬ逆さ永源寺。
なんだかフワッと参拝を終えたなぁと思っていたら、本堂にお参りするのを忘れてました!行きと帰りの参拝ルートを変えたら本堂に気付けずにいました...皆さんすみません!
今年は暖かい日が続いていたので紅葉もまだポツポツといった感じでしたが、ほんのり色付くもみじも綺麗でした。
また境内にはちらほらと飲食店があって、湧水で淹れたコーヒーやカヌレ、クレープにハンバーガー、おぜんざいにお蕎麦など、門前には永源寺コンニャクの田楽や草餅、お団子などなどバラエティーに富んだラインナップ。山中にある静かなお寺で創建 興安元年(1361年)ととても歴史が深いのですが、伝統的な名物からトレンドをおさえたグルメまで参拝しながら食も楽しめるお寺です。修行僧と違って参拝者には優しいです。
ちなみに永源寺のライトアップは11月30日まで開催されています。
この日は永源寺の門前にある売店の前に駐輪しましたが、台数も多いので同じ敷地にある観光協会の方に確認して駐輪しました。近くに自転車ラックも置いてあったので、キックスタンド無しチームが自転車ラックを使わせてもらいました。
13:00
永源寺を後にします。
13:40
モールトン込みの全体写真が少ないので、何とない場所ですが記念撮影。
さきほどの太陽は何処に...。すっかり雲に覆われてしまいました。
この日の風速予報は5m。
とにかく風が強くて、途中で時雨たりもしてサイクリング日和とは言えませんでしたが、それもまた印象に残りますね。
14:00
『道の駅 あいとう』に到着。
暖かい飲み物でもと立ち寄りました。ちなみにここのジェラート屋さんも人気です。
間違って自動販売機でアイスコーヒーのボタンを押してしまうという失態をしつつも、ちょうどこの時、強めの雨が降ってきたので20分ほど雨宿りしました。
14:40
11月も終わろうとしてる頃なのに、ひまわりが咲いてました。
その傍らにコスモスも咲いてました。
夏と秋を代表する花の共演です。
分厚い雨雲とともに。
ひまわり and 秋桜
15:00
行きのルートで気になっていた『八日市ほんまち商店街』を歩いてみました。
昭和レトロな雰囲気のある商店街です。
デニムで有名な『FORTY NINERS』のファクトリー&店舗もありました。教えてもらって初めて知ったお店ですが、前を通ったらとても雰囲気のあるカッコいいお店でした。
隣接しているファクトリーでは、1940年以前のミシンを探して、ビンテージと同じ縫製技術『手曲げ縫製』で一気に縫い上げているそうです。『デニムの聖地へ』と書かれた垂れ幕もありましたよ。シャッターが閉まっているお店が多かったのですが、カフェなんかもあって、ゆっくりできそうな商店街です。
15:00
ゴールの新八日市駅に到着!
予定よりも1時間早く着きました。
当初の計画では、八日市駅からサイクルトレインでそのままモールトンを乗せて終点の貴生川駅まで行き、貴生川駅から輪行→草津駅→京都駅のルートを考えていましたが、せっかくの輪行なのでサイクルトレインは乗らないプランに変更しました。
輪行はフレキシブルにスケジュール変更ができるのでプランの幅が広がります。
小雨がパラつく中、モールトンを収納します。
こちらモールトンAPBです。
なるほど!と思ったのでご紹介しますね。
この日はRIXEN KAULのシートポストバッグに2つの輪行袋を収納されていました。
APBは生産が終了してしまったので、残念ながら現在キャリアなどのオプションパーツは手に入らないのですが、こういったアイテムを装着すれば輪行袋を携帯しながらサイクリングもできますね。
これと同じタイプのものは現在販売されていないと思うのですが、リュックタイプであったり、そのほか容量の大きいバッグも幾つかあるので、RIXEN KAULのシートポストバッグは使えそうですね。
中はこんな感じ。
上手く撮れなくて分かりづらいですが、輪行袋を重ねて収納されています。
ぴったりと収まってますね。
15:20
駅舎で風を凌ぎます。
これだけ集まると、みんな同じ輪行袋なので間違えそうです。
スーツケースみたいに輪行袋にも何か目印を付けても良いかも♪と思いました。
ホームに移動します。
100年越えの駅舎ともここでお別れです。
大人の青春の一枚的な感じでほんのり加工してみました。
15:40
近江八幡行きに乗車します。可愛い...。
15:58
終点の近江八幡駅に到着。
近江鉄道ともここでお別れです。
16:06発
JR琵琶湖線のホームに移動して、播州赤穂行きに乗車。
約40分で京都駅に到着します。
そこそこの乗車率でしたが、モールトンを立てて、目の前に抱えて補助席に座ることができました。京都駅でそのまま大阪まで乗車される方とお別れして本解散となりました。
走行距離:35km
走行時間:5時間30分
集まられた皆さんに輪行について聞いてみたところ「これなら出来そう」「あらためて輪行の楽しさが分かりました」「旅してるって感じがしました」といった反応が返ってきて、この集まりが輪行のキッカケになっていたら嬉しいなぁと思いましたし、輪行の良いところ、楽しいところが伝えられたのではと思いました。
旅の自転車といえば真っ先にランドナーが頭に浮かんでくるのですが、モールトンの輪行はランドナーの遊び方に似ていると思っています。
ですが、モールトンはストップ&ゴーに長けた街乗り自転車としの一面も持ち合わせているので、ランドナーのように長い距離を楽しむこともできますし、訪れた町をコンパクトに散策するのにも向いています。
ランドナーで輪行を楽しまれている方は、その大変さも含めて”遊びの一部”として捉えていらっしゃると思うので、モールトンの輪行も重量感や収納サイズの大きさ、行程の多さ、それら全部ひっくるめて遊びの一部として捉えてもらえたら受け入れ易いのではないかなぁと思います。
今後も定期的にとはいかないかもしれませんが、キッカケ作りの一つとしてこのような輪行の集まりができれば良いなと考えているので「あっ、輪行やってみてもいいかな」という方が少しづつでも増えたらいいなぁと思っています。
集まられた皆さん、お疲れ様でした〜!
本当に寒かったので体調崩されてませんように☆彡
<アルバム>
時々お見かけした永源寺地区のご当地山里キャラ『永源寺かえでちゃん』
星のキャラじゃないよー、楓だよー\(^_^ )( ^_^)/ (公式Xより)
実写版にもお会したかったです。