2017-06-23

Moulton TSR DV Limited( Pastel Blue) / Campagnolo Veloce

モールトン・バイシクル日本総代理店『ダイナベクター』の
TSRアニバーサリー限定モデルをカスタマイズされた事例をご紹介します。
フラットバー完成車からドロップハンドルにカスタマイズされました。
フラットバー完成車からドロップハンドルにカスタマイズされました。
メインコンポーネントはCampagnolo Veloce 10s。

ホイールハブはCampagnolo Record。

コンポーネント全てをブラックで統一すると、全体の印象が少し重たくなりそうなので、
ブレーキレバーだけあえて、Veloceのシルバーを選択されました。
ハンドルステムとドロップハンドルは日東製。
バーテープはBROOKS マイクロファイバー バーテープ。
サドルはBROOKS B-17。


             ーーーーー組み立て編ーーーーー

カスタマイズ前はこんな感じでした。

当店で整備した車両ではなかったため、
カスタマイズに加えてフレームの整備も依頼されました。
まずはリアフォークの下処理からです。
ピボットスピンドルに0.2mmのガタがあったため、スピンドルを加工し、
ラバーコーン取り付け部分のネジ山が渋かったのでタッピングしました。

フレームアライメント作業を行いながら、
MTB規格のリアエンド幅135mからロードバイク規格の130mmに修正します。

左)修正前の135mm、右)修正後の130mm

フレームの下処理です。
左)キングピンボルトを取り付ける際に硬かったので、ネジ山をタッピング。
右)ヘッドチューブの下処理。

ベアリング下玉押しとフレームとの間に隙間があり、
ヘッドベアリングがきちんと装着されていませんでした。

左)下処理前、右)下処理後。

フロントフォークは分解して綺麗に洗浄し、
サスペンションのオーバーホール作業を行います。
この作業についてはたくさんの行程を経るので割愛します。
フロントフォークもアライメント点検と修正します。
フレームの下処理が済んだら、コンポーネントを組み付けて完成です。

納車時に試走していただきましたが、
「カスタマイズ前とぜんぜん違いますね。スーッと気持ち良く進みます」と
言われていました。

フレームのアライメントが修正され、
サスペンションの渋い動きも無くなって、
気持ち良く前へ進むモールトン本来の性能を体感していただいたのかなと思います。