2013-06-21

AM-Esprit (Steel Grey) O/H #2 サスペンションもドロドロ!


#1の続きです。
フロントフォークのサスペンションピストンもドロドロでした。
何度か雨に見舞われてしまったということもありますが、
それ以前に走行距離も順調に伸ばされていたので、これぐらいの状態は普通です。
汚れて砂がびっしりと付いているので、
ひたすらフォーク含めサスペンションパーツを洗浄します。

洗浄したフォーク周辺やオーバーホールした変速周辺パーツなどなど。

フレームキングピンやリアフォークピボットなども分解しながら点検していきます。

フレーム作業が出来上がり。
車両全体のオーバーホールに加えて、ホイールをアップグレードされました。
ハブはCampagnolo Recordですが、変速関係はまだShimanoのままです。
次回変速廻りをCampagnoloに交換されます。
このように、段階を踏んでShimanoからCampagnoloへ移行することも可能です。

シャキッとして完成。滑らかに走るようになりました。

納車後来店されて、
ホイールハブを変えたら以前より滑らかに回転して軽く速度が上がったので、
もう少し大きいチェーンリングに変えたいと言われたので、
次回の作業についてプランを練り直すことになりました。
こうやって段階を踏んでアップグレードしていくと、
一つ一つの変化に気が付けるので、これもまたカスタマイズの楽しさですね。

回転が滑らかになったと言われていましたが、ホイールハブについては、
納品されたそのままのハブは玉当たりの滑らかさや回転にバラつきがあるので、
玉当たりの微調整が肝心です。

ホイールの振れ取り作業でハブのガタに気付く事があります。
ガタつきに大小はありますが、ほんの僅かなガタも多いので
ホイールが振れているのか、ハブのガタなのか
ある程度、振れを取る作業をしていかないと分からない時があるんですね。
ホイールを回転させて、グリスが柔らかくなってきたところで出てくるガタもあるので。
こうやって細部にまで意識を持っていきながら調整していきます。

実際に自転車に乗って負荷(コーナーリングなど)を掛けてみないと分からない、
または、きちんと調整してつもりでも乗ったらガタが出てくるという事もあります。
このようにハブには結構シビアな調整が必要なんですね。

最近ではシールドベアリング式を採用しているメーカーが多いんですが、
シールドベアリングは微調整ができないので製品そのものの精度が肝心になります。

ShimanoとCampagnoloは昔からカップ&コーン式を採用しているので、
このような微調整が肝心なんですね
製品そのものの精度も高い上に、さらに微調整もできるので、
手間が掛かる分、最後は蓄積された感覚で調整してくのでそれがまた物の面白さかなと。