2012-10-22

Moulton deluxe サスペンション分解など。#1

1960年代 deluxeの前後サスペンションのオーバーホールと+αの作業です。
このオーナーは他にもAMシリーズを所有されていますが、このMoulton deluxeは通勤などの日常使いだそうで、当日は40kmぐらいの山岳コースを通ってお店まで乗って来られました。AMシリーズに比べて幾分重量もあってどちらかというと『ママチャリ』感覚のモールトンなんですけど…これで山超えて来たって聞いてビックリしました。

さて蓋を開けていくと、想像はしていましたが、なかなかひどい状況がどんどん現れてきます。 
一つ一つ落とさないようにベアリングを取っていきますが、既に何個か数が足りずガタも発生しています。普段使いできちんと乗れるようにヘッドベアリングは違う物に交換しようと判断。後ほどスペーサーを削りだしてロウ付けする予定です。

フロントフォークはどんな様子になっているでしょうか?

左)スプリングを受けるパーツもこんな感じで錆びています。
右)スプリングも汚れています。

さらにバラしていくと、汚れてグリスがこってりと付いています。グリスがここまでヘドロみたいな状態になっているということは、長い間分解していなかったという事ですね。

左)フォークが二重構造で、中心の穴の底にあるボルトを外さないとフォークが抜けません。
右)ドライバーなどで試しますが、大抵は錆で固着していて外れません。このボルトが外れないとフォークの全てが分解出来ず、洗うにも洗えません。

結果、固着が酷すぎたのでボルトを潰して取り外しました。こんな事は良くある事ですね。
左)やっとボルトが取れたのでさらにフォークを分解していくと、錆もひどい状況です。
右)案の定、強烈な汚れが…。本当に古い車を整備しているようです。なかなか普通の自転車はこんな感じの汚れ方にはなりませんね。

やっと、フォークを洗える状況に。

ええ感じで錆ていますね〜!

錆を取り除きました。
まだ続きます。